今、行くならこのお店
今、行くならこのお店
ニューオープン・レビュー
(飯田橋、神楽坂/ヴェネツィア郷土料理)
2010/9/4オープン
海の幸と地場野菜が楽しめるワインバーが誕生
同店のシンボル、赤座海老を味わうなら「スカンピのグリル」。レモンとケイパーのシンプルなソースが素材の甘みを引き立てる
飲食店の激戦区である神楽坂にオープンしたワインバー。神楽坂の飲食店に勤務していた代表の及川氏とシェフの金子氏が、かねてから深い興味を抱いていたイタリアンを「より気軽に味わって欲しい」と考えた結果、行きついたのがヴェネツィア料理酒場だったという。
「神楽坂にはたくさんのイタリア料理店がありますが、レストランやオステリアがほとんど。もっと気軽に入れる、敷居の低い店にしたかったんです」と及川氏。店名にもなっている“スカンピ”(赤座海老)をはじめ、アドリア海の新鮮な海の幸が日常的に食べられているヴェネツィアの漁港には、バールの発祥であるともいわれ、地元の漁師が集う立ち飲みワインバー『バーカロ』がある。この店も同様に、イタリア産の赤座海老をはじめとする魚介類や、ホワイトアスパラガスやラディッキオ(赤いサラダ用の葉野菜)、ズッキーニといった地場野菜をふんだんに使った料理をイタリア・ベネト州産のワインなどとともに楽しめる。
店の真髄を知るには、まずは「スカンピのグリル」を。「日本で海老というと、車海老のようなぷりぷりとした食感が一般的。当店で使用する赤座海老は身質が異なり、伊勢海老のようなしこしことした食感が特徴です」という。シンプルな一皿だが、食べ進めるごとに繊細で上品な甘みが口の中に広がっていく。また、身離れが良く食べやすいことも特徴。ここは手で、豪快にいただきたい。さらに、沼津漁港から直送された大ぶりの赤座海老も用意。こちらは甲殻類との相性が抜群のシェリー酒で瞬間蒸しにして、ミディアムレアで味わうをおすすめしたい。メニューには掲載されていない限定品なので、事前予約が確実だ。
飲食店の設計に携わる仕事をしていた代表の及川氏自らが手がけた。キッチンとカウンターの距離が近く気軽に食事を楽しめる
住所: 新宿区神楽坂2-20-1 102号
電話番号: 03-3267-6558
このページのデータは2010年11月30日現在のものです。