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ニューオープン・レビュー

イタリア料理 ESPRIME (白金高輪/イタリア料理)
イタリア料理 ESPRIME
(白金高輪/イタリア料理)

2011/8/4オープン

日本だからこそできるイタリアンを堪能できる隠れ家

ナポリのパスタを使った「ヅーティ カニのソース」。カニの甘みに、カリフラワーのピューレ、トマト風味のパン粉と、いろいろな旨みが交錯しているのに、難解な味にならない、風味豊かなひと皿

オシャレなスイーツショップや古民家をリノベーションしたカフェ、昭和の風情漂う団子屋、豆腐屋が入り交ざっている“白金北里通り”。懐かしい佇まいの電気店の脇に、控えめに置かれたメニューに目を留めると、そこは奥深いイタリアンへと誘う階段。『ESPRIME(エスプリメ)』は、西麻布の名店『アルポルト』の料理長も務めていたベテランの小池勲シェフが、満を持してオープンさせたお店だ。


天然ナメコ、キクラゲ、原木シイタケ、ジロール茸など旬の茸と肉厚なサザエをガーリックバターで焼き上げた「サザエと茸のオーブン焼き」。個性の強い茸たちに負けないサザエの存在感が光る

小池シェフの修業はホテルからスタート。『アルポルト』で9年間研鑽を積み、本場イタリアへ渡った。最初は「星付きのリストランテでしか働かないくらいの気持ちだった」そう。東京の人気店から自信をもって飛び出したからであろう。当時イタリアで注目されていた“クチーナ・クレアティーバ”と称される斬新で創造的な料理を、星付きレストランで習得していった。食材の素晴らしさ、組織的なリストランテの機能など、得るものはたくさんあったが、そんな毎日の中でふと気付いたという。「これでは日本の厨房と変わらないのでは。客が日本人かイタリア人かというだけ」。さらに多くを得るべく、イタリア各地を北から南まで巡っていると、遠方から客が通い詰める片田舎の有名なリストランテの地下に、地元の人たちでいっぱいになるバルがあった。みんなが食事を楽しんでいる様子に、本物の心の豊かさが伝わってきたのだという。日本では知りえない環境、風習に触れて、もっと大切なことを学んだ3年間を経て、再び『アルポルト』に戻った小池シェフ。現地で吸収し、咀嚼した自分なりのエッセンスをひと皿毎に吹き込んでいった。


「イタリアンはフレンチや懐石と違って、日本人に馴染みやすい料理。肩の力を抜いて楽しんでほしいですね」と小池シェフ。シェフの柔軟さと職人気質が織り成す料理はサプライズも詰まっている

新店ではランチ、ディナーともに「おまかせコース」のみ。信頼のおける業者や農家、猟師から届く素材を使い、料理を組み立てていくのだから必然なのだ。状態のいい素材を受け入れて、おいしい料理に作り上げていくことがシェフの役目と自負する。そして、クラシカルな料理ではなく、日本の食材を使って、日本だからこそのイタリアンを奏でる。それは培ってきた経験と感性をプラスしたシェフだけの料理だから。結果として、小池シェフの料理を食べたい、という思いを掻き立ててくれるのだ。


「安心して食べにこられるお店でありたいですね」とシェフ。イタリアでワイナリーを巡るほどのワイン好きなので、イタリア全土の選りすぐりワインも充実している。シェフらしさを“エスプリメ”=「表現」した料理とワインで、心の豊かさを感じられる至極のひとときを過ごしたい。

アイボリーとベージュの壁に映える鮮やかなオレンジのシート。温かく和やかな空気感で満たされ、天井の煌びやかな照明が華やかさを添える

 
Data
イタリア料理 ESPRIME(エスプリメ)
電話番号: 03-5422-6820
住所: 港区白金5-12-17 2F

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2011年12月26日現在のものです。

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