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ニューオープン・レビュー

ダノイ 日本橋 (日本橋/イタリアン)
ダノイ 日本橋
(日本橋/イタリアン)

2011/12/7オープン

名シェフが手がけるマンマの味をそのまま日本橋で

鮮度抜群のトリッパを使うので、臭みは全くなく、プリっとした食感も楽しめる「スパゲッティーニ トリッパの唐辛子入りトマトソース」1780円。内臓料理の盛んなイタリアでは定番のマンマの味

食通がこぞって通う大人の遊び場だった西麻布。なかでも外苑西通の1本裏にあたるかつての「ビストロ通り」は、流行の先端を行く飲食店が数多く存在。さらに80年から90年代にかけて、イタリアンの宝庫となった。時代の流れのなかで、変わらず在り続けた『ダノイ』だが、2010年12月に店舗の老朽化で閉店。その知らせに凍りついたというファンも多かったが、このたび移転という形で『ダノイ日本橋』が誕生した。ちょうど、開店から20年目の節目にあたる。


名物料理「白いんげん豆と野菜のスープ」1260円。有機栽培のいんげん豆、10種の野菜をじっくりと煮込み、オリーブオイルで仕上げたひと皿。野菜の旨みをギュッと凝縮したやさしい味わい

イタリアンの巨匠・小野清彦シェフの基本はトスカーナの家庭料理、つまり“マンマの味”。イタリア全土からトスカーナを選んだのは、シェフにとって第2の故郷といえる場所だから。フレンチから料理人のキャリアをスタートさせたが、イタリアのさまざまな魅力に惹かれ、すぐに渡伊。現地の料理に天地がひっくり返る思いだったとか。素材の力強さ、フレッシュな香草の芳しさ、見た目は地味でもしっかりと濃い味わい。色合いを重視していた当時の日本のイタリアンとは全く異なっていた。それらをそのまま日本で再現したのが『ダノイ』。素材の味を最大限に活かすため余計な味付けは加えないので、絶妙なタイミングや磨かれたセンスがはっきりと料理に表れている。長きにわたり愛されてきた味は、驚くほどシンプルでしっかりと自己主張をしている。もちろん、多少の変化は厭わないが、基本的には変わらないおいしさを提供してくれる。


料理人歴28年を迎える小野清彦シェフ。料理人生の幾つもの分岐点でいい縁があり、今があると語る。周囲に愛されるシェフの人柄があるからこそ、樹木が根を張り枝葉を伸ばすように、人とつながって美しい花を咲かせ続けている

従来と異なるのは、日本橋というビジネス街ならではのランチ。12時ぴったりに混み始め、12時半には早くも会計を開始。でも決してお客さんに慌しさはないのだそう。シェフとしても、料理を口にする瞬間からコーヒーを飲み干すまでゆったりと過ごして欲しいと、敢えてメニューに選択肢のない「日替わりランチ」を用意。その間を思う存分楽しむ、時間の使い方が上手なお客さんが多いという。


「客席が増え、ゆったりとした空間に温かみのあるインテリアが映える。でも、堅苦しさはなく、むしろ無機質なビジネス街に潜む隠れ家のような雰囲気が漂っている。西麻布にもあったパステルの絵画も健在、店名の意味する”我が家”のまま。当時からの常連にとっても、新しいファンにも、さまざまなストーリーを経てこの地で新たなるスタートを切った小野シェフの料理が“第2の故郷の味”となりそうだ。

首都高近くにある新しいビルの地下。温もりある雰囲気はそのままに、空間を贅沢に使ったゆとりあるフロアが広がる。日常使いはもちろん、接待やお祝いにも最適

 
Data
ダノイ 日本橋
電話番号: 03-6225-2449
住所: 中央区日本橋本町3-5-1 B1

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2012年2月29日現在のものです。

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