「おいしい洋食」を食べに 上野へ行ってみませんか?

「おいしい洋食」を食べに、上野へ行ってみませんか?

お家で食事をする機会が多くなった昨今、ハンバーグ、エビフライ、オムライスといった家庭料理の代表ともいえる洋食メニューが人気を集めています。「懐かしい」「レトロ」という言葉で表現されることも多い料理ですが、本格的な味わいを知るためにも、歴史を振り返りながら、本場・上野のお店で、あらためて“おいしい洋食”を楽しんでみませんか?

洋食というと“西洋から輸入された料理”と思われがちですが、実は日本発祥のメニューも少なくありません。たとえばハヤシライスやオムライスは、日本生まれといわれています。では、これらの料理はいったいどのようにして生まれたのでしょう?

そもそもの始まりは明治時代。文明開化までさかのぼります。それまで肉料理など、ほとんど口にすることの無かった日本人。開国によって西洋料理が取り入れられると、食生活も180度変わったといいます。…といっても当時の西洋料理はまだまだ高級品。一部の上流階級の人たちしか食べる機会はなかったそうです。

最初に訪れたお店は『上野精養軒 グリル フクシマ』。明治維新で開国した日本が、岩倉具視の指示のもと、西洋人を接応する場として開業した『築地精養軒ホテル』が、その前身。その後、明治9年の上野公園開設に伴い、現在の場所に移転。諸外国の国賓・貴賓を招くための交歓の場として数々のエピソードを残しています。

【A】上野精養軒 グリル フクシマ

明治天皇を始め、内外の国賓・貴賓が利用し、さらには夏目漱石の「三四郎」や、森鴎外の「青年」といった、明治の文豪作品にも登場する由緒正しい名店。不忍池を眼下に四季折々の景観を眺められる上野の高台は、都会の喧騒を忘れさせてくれる静かな場所。伝統に培われた一流のサービスはもちろん、気品あふれるフレンチスタイルと確かな味、洗練されたおもてなしを、上野の森でゆっくりとご堪能あれ。

『上野精養軒 グリル フクシマ』の外観

ランチコースの「ベルサイユ」(4,800円)。メニューを毎月2回変更するという人気のコースは、アミューズブーシュからデザートに至るまで、季節の食材を盛り込んだ旬の味わいを楽しめる。メインは魚料理、肉料理から選択可能。静かな空間で贅沢なひとときを

店名上野精養軒 グリル フクシマ
住所東京都台東区上野公園4-58
電話番号03-3821-2181
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/14897/



大正時代に入ると西洋料理店の数も増えますが、まだまだ庶民の口には合わなかったといいます。料理人たちは“主食のご飯に合う洋風のおかずは何か?”と思案。誕生したメニューが、いまの洋食といわれています。エビフライやカツレツにソースをかけて食べる…というのも、この時代に生まれたものなのだとか。

その後、フランス料理の「クロケット」が語源といわれるコロッケや、チキンライスなども洋食に仲間入り。急速に人々の間に広まっていきました。この普及に大きな役割を担ったのがデパート。大食堂では「お子様ランチ」が登場し、洋食を盛り込んだプレートが子どもたちに大人気となりました。

次にお伺いしたのは、日本で初めて「お子様ランチ」の名称でメニューを提供した『松坂屋上野店ファミリーレストラン』。小さな国旗を山型のライスの上に立てたのも、ここが発祥とのこと。


【B】松坂屋上野店ファミリーレストラン ※閉店

『松坂屋上野店ファミリーレストラン』のメニューイメージ

創業400年の松坂屋。ここ上野店は地元の人々に愛され続け、今年で245年の歴史を迎える老舗的存在だ。館内には18のレストランやカフェがあり、「お子様ランチ」を注文できるのは「ファミリーレストラン」「銀サロン」「お好み食堂」など。洋食はもちろん、和食や中華といった豊富なラインアップは、根強いファンも多く、子どもから大人までファミリーで幅広く食事を楽しむことができる。上野公園散策や美術館、動物園巡りの後にも、ぴったりのスポット。

『松坂屋上野店ファミリーレストラン』のメニューイメージ
『松坂屋上野店ファミリーレストラン』の外観

「松坂ランチ」(1155円)はボリューム感をもたせた洋食のセットメニュー。左下は人気の「お子様ランチ」(735円)。“大人より早く料理を持ってくる”、“やけどしないよう熱いまま料理を出さない”など当時からのルールを守り続けている。もちろん大人も注文可能


店名松坂屋上野店ファミリーレストラン
住所東京都台東区上野3-29-5 松坂屋上野店南館7F



昭和初期を過ぎると、洋食はハヤシライス、オムライス、オムレツといった家庭料理の定番となり、庶民の食卓にも並ぶようになったそうです。

ところで「とんかつ」は洋食だと思いますか? 和食だと思いますか? 諸説いろいろあるようですが、「ポークカツレツ」が今の「とんかつ」の元祖といわれていることから考えると、洋食といえます。もともとの語源もフランス語の「コットレット」、英語で言う「カットレット」が、「カツレツ」になったようですし。

最後に訪れたお店は“上野とんかつ御三家”のひとつといわれる、創業明治38年の『ぽん多 本家』。こちらも実はれっきとした洋食屋。ご飯に合うメニューを存分に楽しめます。


【C】ぽん多 本家

『ぽん多 本家』のメニューイメージ

明治時代から継承される「タンシチュー」や「カツレツ」の味わいはもちろん、下町の“粋”を今に引き継ぐ四代目、島田良彦氏。料理に対する前向きな情熱、人柄がメニューからも感じられる。お皿に盛られた状態をイメージにしながら、一品ずつ丁寧に調理していくという島田氏。その姿勢こそ、料理人のあるべき姿なのだと感心させられる。素材・味わいにこだわり続ける“ご飯に合う洋食”の王道を堪能できるお店だ。

『ぽん多 本家』のメニューイメージ
『ぽん多 本家』の店内

上質な旨みと香りが食欲をそそる「タンシチュー」(4200円)。国産黒毛和牛をほろりと崩れるまで煮こみ、時間をかけたソースで包み込む逸品。左下は厳選した豚肉の味わいを最大限に引き出した「カツレツ」(2625円)。シンプルでありながらも奥の深い職人の技をぜひ


店名ぽん多 本家
住所東京都台東区上野3-23-3
電話番号03-3831-2351
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/33382/



平成の今に至るまで、激動の日本をともに歩んできた洋食。変化を遂げつつも、基本的には当時と変わらない面影を残す料理です。フレンチやイタリアン、ファストフードの台頭によって、「レトロ」というカテゴリーに分類されることも多いですが、「明治や大正時代の人たちも、同じメニューを食べていたのかな…」と考えると、感慨深いものがあります。

“目玉焼きがのったハンバーグ”、“プルプルの卵に包まれたオムライス”、“千切りキャベツいっぱいのメンチカツ”…、やっぱりみなさんも好きですよね。下町を代表する上野で、歴史に思いを馳せながら、おいしい洋食を食べてみませんか?


おいしい洋食店 MAP

「<おいしい洋食>を食べに、上野へ行ってみませんか?」MAP



【D】厳選洋食さくらい
モダンな空間で楽しめる下町の洋食屋さん

スタイリッシュな店内でいただく料理は、厳選素材で仕上げた「タンシチュー」や「ハヤシライス」といった昔ながらの洋食。量と値段が半分のハーフサイズもあるので女性にも嬉しい。

店名厳選洋食さくらい
住所東京都文京区湯島3-40-7 カスタムビル7・8F
電話番号03-3836-9357
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/50206/




【E】洋食 黒船亭
フレンチをベースにした「ご飯に合う洋食」

“ハヤシライスのデミグラスソースは1週間以上の時間をかける”など、元フランス料理店というだけあって、味わいはお墨付。明治創業の老舗洋食のおいしさを堪能してみてはいかが。

店名洋食 黒船亭
住所東京都台東区上野2-13-13 キクヤビル4F
電話番号03-3837-1617
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/5935/




【F】洋食や 三代目 たいめいけん
日本橋にある老舗洋食屋さんの上野店

昭和6年創業の洋食店が上野のエキナカに登場。人気の「オムライス」を始め、50円の名物メニュー「ボルシチ」や「コールスロー」など、本店にある老舗の味を手軽に身近に楽しめる。

店名洋食や 三代目 たいめいけん
住所東京都台東区上野7-1-1エキュート上野3F
電話番号03-5826-5622
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/33541/




【G】じゅらく 上野駅前店
上野を代表するファミリー洋食レストラン

JR上野駅の不忍口から徒歩1分。ふわふわのオムレツやハンバーグはもちろん、下町の洋食をたっぷり楽しむことができる。ご当地バーガー「上野バーガープレミアム」もぜひ。

店名じゅらく 上野駅前店
住所東京都台東区上野6-11-11
電話番号03-3841-8452
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/33542/




撮影:横川雄
このページのデータは2011年4月15日現在のものです。

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