今、行くならこのお店
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ニューオープン・レビュー
(芝浦/中国料理)
2012/3/9オープン
本格中国料理をプリフィクスで味わう日常の贅沢
「蒜茸蒸鮮貝(ホタテと春雨のニンニク蒸し)」1890円。肉厚なホタテの貝柱とホタテのエキスを含んだ春雨に、ニンニクの香りが絡み合った一品
田町駅東口から芝浦方面へ。旧海岸通り沿いに趣の異なるレストランが登場した。駐車場まで備えるこの店は、高級中国料理の名店『中国飯店』による新業態で、倉庫だったというビルを改装。街の食堂か、高級店かという両極端なイメージになりがちな中国料理だが、そのどちらでもない、心が躍るようなオシャレな空間とリーズナブルな価格で本格的な料理を楽しめる一軒だ。
1930年代のフランス租界時代の上海を再現したという店内は、調度品の1つひとつにもこだわり、優雅な雰囲気が漂っている。天井まで届く窓にさまざまな茶器をディスプレイした1階、メインフロアの2階には生演奏用のステージがあり、ディナータイムには心地よい音楽とともに食事を堪能できる。3階は個室で、用途や人数によって自在にパーテーションを動かせるので、接待やお祝いの席での利用も多いとか。また、中2階にはソファを配したラウンジもあり、食後の時間もゆっくりと過ごせると、至れり尽せり。
広東料理と上海料理を中心に点心師も常駐した料理は、『中国飯店』の流れを汲む本格派。プリフィクスコースをメインに設定しているのは、好きなように選んで楽しんでほしいからという。しかもディナーコースでも6090円からとリーズナブルなので、「若い人たちにもお越しいただきたいですね」と総支配人の本田氏。近隣のアイランドタワーなど30代前後のファミリー層も多く住んでいるので、子ども連れも歓迎。ハレの日使いはもちろん、何気ない週末のディナーにも立ち寄れる心遣いがうれしい。
フランス租界時代の上海の優雅さが散りばめられた店内。装飾にこだわっているが、決して華美ではない、ノスタルジックな佇まいも魅力的
電話番号: 03-5444-7788
住所: 港区芝浦3-11-4
撮影:山村佳人 取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2012年4月27日現在のものです。