駅ビルから路地裏まで これぞ新橋!自慢の逸品 | 美味案内

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新橋・虎ノ門 ♯02

駅ビルから路地裏まで これぞ新橋!自慢の逸品

昔ながらの赤ちょうちんの下、お酒ともつ煮を楽しむサラリーマン。一方で、女性で賑わうワインバーやバルも続々登場。しかし新橋は、「呑み」だけの街ではありません。新橋グルメは、実は本格派。新橋初心者のみなさん、まずはこの街で愛されている自慢の逸品を食べにいきませんか?


これぞ新橋!自慢の逸品 Map
これぞ新橋!自慢の逸品 MAP

華やかな空気をまとう「銀座」、帝国ホテルや皇居のお膝元「日比谷」、夜景の美しいホテルや高層ビルが並ぶ「汐留」。その狭間にあって、おいしいものをリーズナブルに楽しめるのが元祖・サラリーマンの聖地「新橋」です。歴史あるこの街は、長く愛されている名店も数多くあります。

鉄道発祥の地として明治5年に新橋駅が誕生。賑わいをみせるも、関東大震災や東京大空襲で消失し、戦後は闇市が並んだといいます。やがて、大規模な再開発が始まり、1966年に『新橋駅前ビル』、1971年には『ニュー新橋ビル』といったランドマークが登場。現在でも、多くの飲食店がひしめき、街行く人たちの胃袋と心を満たしてくれます。そんな街の定番グルメをご紹介します。

まずは、JR新橋駅の烏森口から『ニュー新橋ビル』へ。金券ショップなどが並ぶ1階から地下へと降りる階段に、オープン前にも関わらず行列のできる店があります。11年ほど前、新橋に開業した『牛かつ おか田』は、現在は昼営業のみ。はやる気持ちをおさえて、最後尾に並んでみましょう。

【A】牛かつ おか田

牛かつ おか田

腕を振るう岡田シェフはフレンチ出身。牛肉の魅力に惹かれ、独立するにあたって牛肉料理に特化しようと、まずは「牛かつ」からスタート。たちまち人気となり、専門店として現在に至る。「レアなステーキに衣を付けている感覚」というように、210度の油でたった30秒さっと揚げるのみ。ラードと植物油をブレンドしているので、キレがよく胃もたれすることもないのだとか。ムラにならないよう細かいパン粉を使うのも専門店ならではのこだわり。

【A】牛かつ おか田
「牛ロースかつランチセット」(味噌汁、ライス付)1200円。まだレアな肉は柔らかく、サクッと軽い衣と相まってどんどん食べ進む。ゴマ、フルーツなどでアレンジしたオリジナルソースか、わさび+生醤油を用意しているので、また違う味わいも楽しみたい。
【A】牛かつ おか田
【A】牛かつ おか田

【住所】港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビルB1
【電話番号】03-3502-0883

このほかに「牛ロースソースかつ丼」も用意。ご飯の上にキャベツとかつを乗せ、マヨネーズとオリジナルソースをかけた一品も、ここだけの味わい。こぢんまりとした空間で、提供までの時間も短いので思ったよりも回転は速いが、売切れ次第閉店してしまうので気を付けて。

続いては駅の反対側、汐留口の『新橋駅前ビル』へ。こちらにも一度は訪れたい名店があります。あの美食家も絶賛した稲庭うどんを味わえる創作料理居酒屋『七蔵』。店主・葛西氏の「食べたいものを並べた」というメニューはどれもハズレなし!

【B】七蔵

七蔵

一番人気の「稲庭うどん 七蔵特製スープつけ麺」は、秋田から取り寄せた稲庭うどんを、自家製のゴマだれでいただく。カツオをベースに、鶏肉、鴨肉を始め、タマネギ、練りゴマを加え、ゴマ油で仕上げた風味豊かなつけだれは、ほかでは食べられない逸品。朝早くから仕込みを始め、手を抜かずにじっくり丁寧に調理している。それもそのはず、葛西氏は『プリンスホテル』出身。築地で仕入れた魚介の刺身やかぶと酒蒸しなど、サイフを気にせず堪能しよう。

【B】七蔵
国産和牛を丹念に焼き上げた「自家製ローストビーフ」(中)3900円。やわらかくジューシーな肉の甘みと、さっぱりとしたタマネギと醤油のソースが抜群。ツヤツヤと光る人気の「稲庭うどん」は、夜でも注文できるので、締めにぴったり。なめこ、フキノトウなど、季節に応じて薬味を変えるといった細かい心配りも
【B】七蔵
【B】七蔵

【住所】港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館2F
【電話番号】03-3571-5012

こちらもランチは行列必至ですが、席数が多いので待ってみる価値はあります。なかにはうどん専門店だと思っている人もいるようですが、夜の創作メニューには、フォアグラ、貝柱、うに、かにみそを詰め込んだ「七蔵特製テリーヌ」など、興味深いものがずらり。ぜひメニューをチェックしてみてください。

駅から少し歩けば、細い路地にさらに多くの飲食店。チェーン店から赤ちょうちんまで、把握しきれません。数々の誘惑を横目に、御成門方面へ歩くこと7分ほど。塩釜神社を過ぎ、ちょっとだけ喧騒から離れた場所にある『荒井商店』も新橋を代表するお店のひとつ。外からは分かりにくいかもしれませんが、こちらはペルー料理の人気店です。

【C】荒井商店

荒井商店

程よい広さの店内には、ワインセラーと並び、珍しいペルービールを冷したコカコーラの冷蔵庫があるかと思えば、サーフボードも飾られている。海を愛する荒井シェフが、フレンチや和食を経て辿り着いたのが、多民族が集まり独自の食文化が発達し、各国料理のいいとこ取りだというペルー料理。主食がお米だったり、生魚を食べたりと日本人の食に合うものが多い。白や紫色のトウモロコシなど珍しい食材にも数多く出合え、真の意味での食文化の豊かさを知ることができる。

【C】荒井商店
主に真鯛を使用するという「セビーチェ」2100円。レモンを搾り、トウガラシ、ニンニク、コリアンダーで味付けしている。肉厚な鯛の身に、控えめな香辛料がかえって食欲を刺激する。メニューはコースでもアラカルトでも用意しているので、気になったものはスタッフに聞いてみて。
【C】荒井商店
【C】荒井商店

【住所】港区新橋5-32-4 江成ビル1F
【電話番号】03-3432-0368

ペルービールやワイン、そしてピスコ・サワーも欠かせません。時間制限はないので、ゆっくりと食事の時間を楽しむ人が多いそう。駅から少し離れた場所にあっても、人気店であり続ける理由を確かめにいってみてください。

今回ご紹介した3店のシェフは、もともと一流店で働いていた熟練の腕を持つ方たちばかり。それでも、新橋に店を構え、自分たちが食べたいと思うものをリーズナブルに提供するのは、そのおいしさを多くの人に知って楽しんでもらいたいからだと、口をそろえます。クオリティは銀座に負けません。さあ、まずはこの3軒で新橋デビューを飾り、2軒目に赤ちょうちんに寄ってみてはいかがでしょうか。

新橋定番グルメリスト

シンプルで味わい深い台湾料理
地方から訪れる客もいるという人気のお店。理由は手間ひまかけた台湾料理の数々。看板メニューのビーフンやちまきはもちろん、コース料理もあり、宴会にもおすすめ。
【住所】港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館2F
【電話番号】03-3571-6078
【定休日】日祝
【営業時間】11:30~(L.O.13:45)、17:00~(L.O.21:00)/土11:30~(L.O.13:45)
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ビーフン東

当時と変わらぬ味と佇まいを求めて
昭和41年創業の昭和レトロな喫茶店。「ナポリタン」を始め、昔懐かしい洋食を楽しめる。手作りプリンも人気が高い。当時と変わらぬ味わいに、わざわざ足を運ぶという人も多い。
【住所】港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館1F
【電話番号】03-3572-5346
【定休日】日
【営業時間】9:30~20:00
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カフェテラス ポンヌフ

明治42年創業、三代目が守る伝統の味
伝統を守り続けるこだわりの味は多くの著名人に愛されている。三島由紀夫が最後の晩餐で食したといわれる「わ」のコースは、スープ炊きの鳥鍋料理でこの店の看板メニュー。
【住所】港区新橋2-15-7 エスプラザビル1F
【電話番号】03-3591-6214
【定休日】日祝、土不定
【営業時間】11:30~13:30(L.O.13:20)、17:00~22:00(L.O.21:00)
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鳥割烹 新橋 末げん

名物「鯛めし」などの宇和島郷土料理を堪能
宇和島の郷土料理を産地直送の新鮮な魚介を使い再現。創作性にも富んだ内容のメニューは、何度通っても飽きのこない深い味わいのものばかりだ。
【住所】港区新橋3-9-2 岡崎ビル1F
【電話番号】03-3435-7889
【定休日】日祝
【営業時間】11:30~14:00、17:00~23:00(L.O.22:30)/土16:30~22:00
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宇和島

人気は自慢の「ヒレかつ丼」
「カツはパン粉と火加減が命」とご主人。パン粉には最高級の食パンの柔らかい部分だけを使う。また、6~7分ほど揚げて余熱で火を通すので、ジューシーで柔らかく、サクッと仕上がっている。
【住所】港区新橋6-22-7
【電話番号】03-3431-2122
【定休日】日祝
【営業時間】11:00~14:00、17:00~20:00/土11:00~13:30
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燕楽

新宿ごはん

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