コレって、ちょっとイイかも!
SDGsな最新グルメ
環境問題、食料問題、フードロス問題…
SDGsな取り組みをグルメの分野からピックアップ!
美味しく、楽しく、まじめに食の未来をお伝えします。
美味しく食べてカラダのバランスを整える
「世界美食薬膳名師」がつくる薬膳料理
食べたものが、カラダをつくる!
とは、わかっていても…
食事を抜いてしまったり、インスタント食品やファストフードばかり食べてしまったり。忙しい現代人は「野菜不足」になりがち。
厚生労働省が推奨する1日の野菜の摂取量は、たったの350グラム。…にもかかわらず、実生活では、その350グラムが意外と高いハードルだったりします。
食べたものが自分のカラダをつくっていることは理解していても、意識することはなかなか難しかったりしませんか?
健康トレンドキーワードに
「免疫力」がランクイン!
さらに2020年は「新型コロナウイルス感染症」の影響で、働き方や生活習慣、ライフスタイルまでもが大きく変化。おこもり生活が長引き、ちょっぴり体重が増えた…という人も多いはず。
在宅時間が長くなったことによる運動不足はもちろん、ストレスによる暴飲暴食・間食の増加、お酒やインスタント食品の増量…など、体重増加につながる要因はいっぱい。
ところが、ある調査によると、昨年まで健康トレンドキーワードの1位だった「メタボ」に代わり、「免疫力」がランクインしたそうです。
「薬膳」の料理を食べて
「免疫力」を高めたい…けど
「免疫力」を高める方法として、一番身近にある手段が食事。なかでも「食べる薬」ともいわれる薬膳は、中医学に基づいて「健康に良いとされる食材」を組み合せてつくる料理のことです。
ナツメ、サンショウ、カミツレ、ハトムギ、スギナ…。でもみなさんは、薬膳に対して、どのようなイメージを持っていますか?
「カラダに良さそうだけど、あまり美味しくなさそう」という人が意外に多いのでは。実はわたしもそうでした。「薬膳料理って、結局のところ中華料理なのでは」…とか。
薬膳ダイニング『銀座しんのう』
11/16(月)オープン!
そんな「薬膳」のイメージを払拭する薬膳ダイニング『銀座しんのう』が、銀座に誕生しました。場所は東銀座駅に近い銀座三丁目。歌舞伎座のちょうど裏手にあたります。
オーナーシェフは三上康介氏。北京で開催する薬膳料理の『国際養生料理コンテスト』で、最優秀の料理人に贈られる「世界美食薬膳名師」の称号を、日本人として初めて取得しました。
そのほかにも「中医薬膳師」「国際薬膳師」「国際中医師」など数々の資格を取得。中医学に関する深い知識を深めてきました。
『銀座しんのう』のテーマは
「食によるセルフメディケーション」
テーマは「食によるセルフメディケーション」。薬だけに頼るのではなく、食事や生活習慣を改善して総合的にカラダのバランスを整える中医学の考え方に基づき、「美味しくてカラダに良い」とする料理を提供します。
メニューには、契約農家から仕入れる特別栽培米(国のガイドラインに基づき、農薬と化学肥料の使用を通常の栽培方法に比べ5割以上削減した米)や牡蠣など、オーナーの地元である岩手県を中心とした東北の食材が盛りだくさん。旬の食材を取り入れたメニューがそろいます。
そのほかにも、岩手の農場で、漢方飼料を食べて育った「漢方牛」もラインナップ。「漢方牛」の脂は融点が低く、口の中でとろけるような美味しさが特徴。お腹に脂肪が残りにくく、ヘルシーに食べられところもメリットです。
キーマカレーやパンデピスも!
中華料理だけではない薬膳料理
もともと三上シェフは、六本木の有名イタリアン『キャンティ』、銀座のシーフードレストラン『KAZAN』などで腕を振るってきた人物。
それだけに「薬膳=中華」という概念を打ち破る、洋風、和風、オリエンタルといった古今東西のバラエティー豊かな味わいを楽しめるメニューが並びます。
■「パワーサラダ」(ランチ)
ビタミン、たんぱく質などの栄養素をひと皿で摂れるボリューム満点のサラダ。薬膳の基本である5色のドレッシングでいただきます。この日は「黄<マスタード>」「青(緑)<ジンジャーハーブ>」「黒<ブラックオリーブ>」「赤<枸杞子(クコシ)>」「白<百合根>」のドレッシングでした。
■「薬膳キーマカレー」(ランチ)
約25種類の生薬・スパイスで仕上げる薬膳のカレーです。生薬・甘草由来の甘味の後に、スパイスの辛みが口の中に広がってくる、ほかでは体験できない味わいを楽しめます。
■「しんのう風サムゲタン」(ディナー)
5色の野菜を使って、洋風に仕上げたオリジナルのサムゲタン。鶏がカラダを温めてくれてる、この季節にぴったりのメニューです。
■「よだれ鶏」(ディナー)
しっとりと仕上げた鶏むね肉を自家製のラー油でいただきます。ちょっぴりスパイシーなひと品です。
■「パン・デ・薬膳」(ディナー)
「パン・ド・エピス」をモチーフに、季節に合わせた生薬を混ぜて焼き上げたパウンドケーキ。じんわりスパイシーな味わいがクセになります。
料理のほかに、約30種類の「薬酒」(780円~)も用意。初めての方でも気軽に体験できるように「美肌」「快眠」「疲れ」「貧血」「冷え性」…といったカテゴリー別のほかに、食前には悪酔いを防ぐ「さんざし酒や」や「さんざし茶」、抗菌・抗ウイルス作用にすぐれた「板藍茶」なども提供。
また、体調や体質に合わせて提供してくれる「オーダーメイド薬酒」も用意。「体質チェック表」に記入するだけで、それぞれの体調に合わせてブレンドした「薬酒」をつくってくれます。
薬膳を上手に美味しく取り入れて
ココロもカラダも健やかに!
「薬膳を取り入れることが良い」とは言っても、やはり「料理が美味しい」ことが一番大事。こちらのお店では、個性の強い薬膳を多彩に取り入れながらも、さまざまなスタイルで、しかも美味しく楽しめます。
そもそも、健康も、不健康も、自分が選ぶ食事しだい。だったら上手に選んでカラダのバランスを整えたいですよね。自然由来の力を上手に取り入れて、健やかなカラダに導いてくれる薬膳。中華料理とはひと味違った薬膳料理を一度体験してみてはいかがでしょう?
きっとトリコになりますよ。