味わい、雰囲気、人柄… みんなの集まる老舗が好き

味わい、雰囲気、人柄… みんなの集まる老舗が好き

“老舗”というと、「敷居が高い」「値段が高そう」「若い人を受け入れてくれない」・・・といったイメージを持たれていませんか?でも今回ご紹介するお店は、明治創業の老舗でありながら、どこも親しみやすい店舗ばかり。しかもすべてのメニューが味わい深く、名店と呼ぶにふさわしい絶品揃い。ぜひ足を運んでみましょう。

「味わい、雰囲気、人柄… みんなの集まる老舗が好き」MAP

目まぐるしく変化する都心の真ん中で、時が止まったかのように変わらないお店があります。店構えこそ、最近の有名店にはかなわないかもしれませんが、時代を超えて受け継がれてきた伝統の味わいは本物。心温まる料理は、たくさんの人の心に刻み込まれています。

いつまでも変わらないおいしさ。今なお守り続ける店主たちの“こだわり”、“技”、そして“お客さまに対する真っ直ぐな気持ち”が、人気の理由なのでしょう。

最初に訪れたお店は、創業明治28年の『煉瓦亭』。「ポークカツレツ」や「オムライス」を発案したことでも知られている有名店です。

「もともと築地には、外国人居留地がありました。その影響で西洋料理についての情報を早く仕入れられるなど、洋食屋を営むにはぴったりの場所だったと思います」。
そう語るのは、三代目オーナーの木田明利さん。
「さらに当時は、近所にたくさんの新聞社もあり、海外事情に詳しい記者や文化人、食通の方も大勢お店にいらっしゃいました。”海外ではこんな料理が流行っているよ”など、アイデアをいただいたこともあったほどです」。

日本人の味覚に合う、親しみやすい日本の洋食。歴史を感じながら、楽しんでみてください。

【A】煉瓦亭

100年以上前に生まれたレシピを、今につなげる洋食界のパイオニア。味もメニューも創業当時とほぼ同じということもあり、昔の味わいを懐かしむご年配の方が、お孫さんを連れて来店することも多いという。東京オリンピック開催を機に改装したという店内は”昭和レトロ”を感じさせる空間。おすすめは作家・池波正太郎氏のお気に入り「ポークカツレツ」。サクッとした衣の食感と、上品なお肉の味わいが最高の逸品。

『煉瓦亭』の外観

「上カツレツ」(1700円)と、厳選された肉質の良さが引き立つ「仔牛チーズ焼」(2700円)。現在の「とんかつ」のもととなったといわれる「カツレツ」は外せない一品。ウスターソースや、千切りキャベツを添えるスタイルもここが発祥というから驚き

店名煉瓦亭
住所東京都中央区銀座3-5-16
電話番号03-3561-7258
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/998/



次に向かったのは「銀座最古のそば屋」といわれている『銀座そば所 よし田』。 明治18年創業の老舗ながら、お値段も雰囲気もいたって庶民派。午前11時半から午後10時までの通し営業ということもあり、午後の遅い時間になると“遅めのお昼を食べる人”“おそばをつまみに一杯飲み始める常連の方”“夜の仕事の前に小腹を満たしていく人”など、その顔ぶれもさまざま。

「ときどき大手企業の会長さんなども“ふらっ”といらっしゃいます。昔の味を懐かしんで…というところでしょう。この地で長く商売をしてきたことの良い点といえます」とは、四代目の矢島伸生さん。少し前までは“そばでも食べようか…”の、“でも”という言葉が嫌いだったといいます。 「なんか下に見られている気がして(笑)。ですが、今は”でも”が大事だと思うようになりました。もともとおそばは庶民的な食べ物。いわゆるファストフードと同じです。日本の伝統を守るためにも、そこは自分が続けなければといけないと感じています」。

とはいえ銀座は食通の多い街。味を落とさず、値段も変えないという“頑固なまでの良心”で、今日もお客さまを迎え入れています。


【B】銀座そば所 よし田

名物は創業当時からある「コロッケそば」。一般的な「コロッケ」とは違い、鶏ひき肉、とろろ、小麦粉、卵で作った団子を素揚げにした”鶏しんじょう”のようなもの。長ネギを添えた、温かいつゆそばとの相性はバツグン。「ハイカラだった創業者が、洋食っぽいメニューを作りたくて考案しました」と、矢島さん。場所柄、築地に近いこともあり、海鮮を使ったメニューも豊富に揃う。鍋料理もあるので夜の集いにも最適。

『銀座そば所 よし田』の看板

「コロッケそば」(1000円)。素揚げした「コロッケ」は、油っぽくなく、さっぱりとした味わい。食感は“鶏しんじょう”や“つくね”より歯ごたえがある。小上がり席には創業当時の店舗の写真が飾られている。通りを走る人力車が時代を感じさせる一枚だ


店名銀座そば所 よし田
住所東京都中央区銀座6-4-12 2F
電話番号03-6364-5215
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/1042/




最後に訪れたのは、慶応3年にかきの養殖を始めたという“広島かき”の草分け的存在「かなわ」が出店する『銀座 かなわ』。3年前に数寄屋橋から引っ越したこともあり、店舗こそ新しいが、かきに対する熱い想いは、老舗ならではのこだわりが感じられます。
「かきの養殖をしている場所は、瀬戸内海でもっともきれいな海域といわれる“大黒神島沖”。“広島かき”の安全性とおいしさの伝統を、創業から140余年経った今も守り続けています。塩分濃度も濃く、身が締まった甘みのある風味豊かなかきを楽しんでください」と話すのは、店長の恩田千秋さん。
「意外と知られていませんが、広島では“生食用のかき”というのは、広島県指定清浄海域(生食用海域)で獲れたもののみを指します。“新しければ大丈夫”、“殻つきならOK”というのは間違いなのでご注意を」とも教えてくれました。

かきの養殖から始まり、“生食用かき”にこだわり、それを今度は多くの人に食べてもらうために販売、そして店舗を構えるようになったといいます。 厳しい条件をクリアした“広島かき”を、存分に堪能してください。


【C】銀座 かなわ

『銀座 かなわ』の「かなわ名物 かき飯(中)」

透き通るほどに美しい瀬戸内海の清浄海域で育ったかきは、過剰な栄養素が無い分、小粒ではあるが、甘みはもちろん、自然の磯の香りを感じられるジューシーなおいしさ。「生かき」を始め、「かき浜焼き」「かきフライ」「かき飯」「かき土手鍋」「かき塩辛」「かきのパスタ」など、さまざま取り揃えられるかきづくしの料理。長い歴史と伝統に裏打ちされた自慢のかきを、気さくなスタッフとの会話を楽しみながらゆっくりいただきたい。

『銀座 かなわ』の「殻付き生かき」
『銀座 かなわ』の店内

「かなわ名物 かき飯(中)」 (2~3人前/2800円)。味わい豊かなかきがたっぷり入った、自慢の逸品。下は「殻付き生かき」(時価)。カウンターに並べられているかきは、広島産を始め世界中のさまざまなブランドが揃えられている


店名銀座 かなわ
住所東京都中央区銀座6-7-7 第三岩月ビルB1
電話番号03-3572-2325
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/16536/



すべてのお店の人が話していた共通の言葉、「変わらないこと」。 簡単そうに思えますが、変化が重視される現代社会においては、容易なことではないはず。 “流行り””すたり”の早い、昨今においてはなおさら。
しかし「この味を求めていらっしゃる方がいる以上は、この味を続けていきたい」と、お店の方はおっしゃっていました。だからこそ、多くの人がこぞって訪れるのでしょう。

いつもの通りにいつもある老舗のお店。”日本の美味”を後世につなげていくためにも、一度は訪れてみてはいかがでしょう。”襟を正して行くもよし””買物ついでに行くもよし”。どんな人も温かく迎えてくれるお店が、このエリアには揃っていますから。


みんなの集まる老舗店 MAP

「味わい、雰囲気、人柄… みんなの集まる老舗が好き」MAP



【D】築地 江戸銀 本店
養殖ものは一切使わないこだわりの老舗

『築地 江戸銀 本店』の外観

創業大正13年。魚の旨さを引き立てる独特の”塩勝赤酢のシャリ”を、大きなネタが自慢の”女郎握り”で味わえる。築地市場にも近いので新鮮で種類豊富な厳選素材が楽しめる。

店名築地 江戸銀 本店
住所東京都中央区築地4-5-1
電話番号03-3543-4401
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/1103/




【E】割烹 躍金楼
銀座や築地、八丁堀に囲まれた大人の隠れ家

『割烹 躍金楼』のメニューイメージ

友人や夫婦はカウンター席の「すたんど」、接待やお祝い事では個室と、いろいろなシチュエーションに使える純和風のお店。ゆっくりとした贅沢な時間を新富町で過ごしてみては。

店名割烹 躍金楼
住所東京都中央区新富1-10-4
電話番号03-3553-0365
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/52515/




【F】築地さらしなの里
日本各地の品質のよい国産そばを味わえる

『築地さらしなの里』のメニューイメージ

創業明治32年。厳選した最上質の国産そばを、石臼で自家製粉し、本格手打ちそばに仕上げていく。各地より取り寄せた選りすぐりの国産ワインとともに優雅にいただきたい。

店名築地さらしなの里
住所東京都中央区築地3-3-9
電話番号03-3541-7343
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/5985/




【G】築地寿司清 築地本店
いわずと知れた“寿司”の老舗店

『築地寿司清 築地本店』のメニュー、外観、店内など

創業明治26年。築地魚河岸の厳選された素材を用いた、本場の江戸前寿司を楽しめる老舗店。雰囲気はもちろん、味、サービス、雰囲気、値段、全てが揃ったうれしい名店。

店名築地寿司清 築地本店
住所東京都中央区築地4-13-9
電話番号03-3541-7720
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/1104/





【H】いろは 本店
元祖もんじゃ専門店として開店した名店

『いろは 本店』のメニュー、店内など

創業50年。素材にこだわり、厳選した食材だけを使用した「もんじゃ」が自慢の専門店。あっさりとしたなかにもそれぞれの素材から出ただしの旨味がきいた逸品だ。

店名いろは 本店
住所東京都中央区月島3-4-5 サングランパ2F
電話番号03-3531-1668
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/51283/




撮影:鈴木智哉
このページのデータは2012年3月21日現在のものです。

更新

エリアで探す

料理ジャンルで探す

利用シーンで探す

グルメニュース

美味ごはんTOPへ>>