ワインもフレンチも “定食屋さん”感覚で!



パリのワイン食堂

(東銀座/フランス料理)

「フランス産仔鴨モモ肉コンフィのカッスレー」(1943円)。4時間もかけて80度の油でじっくり火入れするコンフィは、外はカリッと中はしっとりホクホク。白インゲンと豚の舌、耳、羊の頭の肉などと一緒に煮込み、仕上がるまで最低は3日かかる


大衆的フレンチ料理と気軽に飲めるワインセレクションの豊富さで知られる「オザミワールド」が、初の試みとしてビストロとも違う“大衆食堂”というコンセプトの店をオープン。その名も『パリのワイン食堂』。場所は旧歌舞伎座のすぐ裏手、赤いファサードと路面から数段上がったウッドテラスが目印だ。

赤ワインがマッチする濃厚でクリーミーな口当たりの「ガチョウのフォアグラのテリーヌ」。隠し味に使うシェリー酒が全体の甘みに輪郭をもたせる。添えられた塩や胡椒を加え、アクセントにブリオッシュにつけて


「感覚的には日本食で言うところの“定食屋さん”なんです。フランス家庭の食卓に並ぶ料理を味わえる店は珍しいのでは」と話す菅野さなえ店長。その気軽さは料金設定を見ても明白。ディナーは基本的にその日のアミューズとオードブル、メイン、デザートからなる3129円の1コースのみ。アミューズ以外はプリフィックス形式で、それぞれ好きな料理を選べる。取り分けられる料理がほとんどなので、食事をする仲間が多いほどテーブルも賑やかに。そんな気負いのなさも家庭的だ。

「手の込んだことはいくらでもできますが、ここではボリュームと家庭料理の温もりを重視して、頑張り過ぎずワインにあう料理であることを念頭にしたメニューを考案しています」と話す渕上シェフ


厨房をまとめるのはビストロ料理が専門の渕上達也シェフ。「200種以上に及ぶワインの品揃えと熟知した店長のおかげで、自由な発想で料理アレンジに集中できる」と話す。確かに、この日いただいた「ガチョウのフォアグラのテリーヌ」も「仔鴨モモ肉コンフィのカッスレー」もワインと合わせると、さらに深みが増す味わい。いずれも時間をかけて丁寧に仕上げられたことがよく分かる。またシェフの手元で完結するのではなく、食す側が味に変化を持たせられるのも食堂的といえそう。たとえば、「コンフィのカッスレー」はマスタードが瓶ごと添えられる。途中で混ぜてみたところ、濃厚さから一転してマスタードの酸味がほどよい爽やかな口当たりの料理へと味わいが変わり、食す楽しみが倍増する。

半地下フロア奥のオープンキッチンまで店内を一気に見渡せる。ウッディな造りとヨーロピアンカジュアルなインテリア、天井高。全体的な抜け感が欧風感覚で気持ち良い


そんな気軽なオーダーに応えてくれるのがリーズナブルなワインの品揃え。なんと、赤白合わせて80種ものワインがボトル一律3600円(税別)でリストに並ぶ。その中から本日のおすすめ6種をグラス(600円)で用意。さらにワインの真髄を知り尽くすオザミが運営する同店だけのことはあり、200種以上のグランドメニューが控えている。心ゆくまで料理とワインを楽しむフランス人の感覚に近づけそうだ。

店名パリのワイン食堂(パリノワインショクドウ)
住所東京都中央区銀座3-131-11 銀座芦澤ビル1F
電話番号03-3547-4120
店舗情報https://bimi.jorudan.co.jp/shop/32904/


このページのデータは2011年1月31日現在のものです。

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