オーナーが語る
『香港料理 華翠苑』の手引き
見た目だけではわからない飲食店のこと。食材、歴史、人柄、こだわり、コンセプト…
お店“ならでは”の情報を教えてもらって、もっとおいしく、もっと気軽に食事を楽しもう。
『民以食為天』をコンセプトに
香港のおいしさを広める伝道師
『北角』に似た高田馬場で
香港料理の魅力を発信する
「好きな中国語は『民以食為天』。要約すると『食より大事なものは無い』という意味です。この言葉を理念に香港料理のおいしさを広めています」。約20年前に香港から来日した林氏。早稲田大学で国際ビジネスを学んだ後、このお店を立ち上げた。「高田馬場は学生時代から慣れ親しんだ場所。出身地の『北角』にも街並みが似ているから気に入りました」。大通りに面したビルに店舗を構え、料理人は横浜中華街からスカウト。順風満帆なスタート…のように見えるが実際は違った。「香港同様、大皿料理をメインに開店しましたが、大人数で取り分ける様式は日本に馴染が無く…」。1人前のセットを用意したり、ボリュームを見直したりと試行錯誤の毎日。そして十数年経った今も「ビジネス学の延長として、さまざまな試みを続けています」。その志の高さに驚かされる。
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知っているようで知らない
西洋文化の融合した香港料理
料理は点心を始め、蒸し・焼き・炒め・煮込、麺・飯と種類も豊富。なかでも西洋のエッセンスを取り入れた香港ならではの料理は人気だ。ホワイトクリームソースとトマトソースを陰陽模様にかけた「鴛鴦炒飯(あんかけチャーハン)」、レモンソースで仕上げる「特製レモンチキン」、そして周りが赤く染まった「チャーシュー」も、実は香港料理という。「この赤色は着色ではなく、食材と煮込むことで自然に付きます」と林氏。そもそも日本は料理によって、寿司屋、蕎麦屋、天ぷら屋…とお店が異なるが、中国料理は一軒で完結。「その分、料理についての知識もたくさん持っています」。広東・北京・上海・四川料理との違いなど、香港料理初心者はもちろん、興味のある人はいろいろ聞いてみると面白いだろう。
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リーズナブル&高級料理で
幅広いニーズに応えていく
客層は20~60代までと幅広く、7~8割が常連という。その理由は、さりげない心遣いと価格だ。少額でお腹いっぱいにできるよう学生割引のきくランチセットは500円から用意。夜も2人前777円の料理を中心にラインアップ。その一方で量を食べない方に対しては、アワビや牛ヒレなどの高級食材を使った贅沢なメニューも揃えている。宴会コースも「若者はボリューム重視、年配の方は野菜を多くする」など、ちょっとした心配りがありがたい。「食材も安心・安全を考え、日本産の野菜や米を使いながら、本場の味わいに仕上げています」。意外と知られていない香港料理のおいしさや魅力を、日本の文化や風習と融合させながら上手に伝えている林氏。その努力と人柄こそが、リピートされる本当の理由なのかもしれない。
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東龍商事株式会社の常務取締役も務める林我泰氏。「香港料理は仕込みと火力が大事。仕込みは食材によって数日かかることもあります。でも鍋を使った調理時間は1~2分なんですけどね」と笑顔で語る
- 安心・安全な国産食材を用いた、本場の香港料理を食べてみたい人
- ランチからディナーまで、リーズナブルに食事を楽しみたい20代の人
- 高級食材で作る本格香港料理を食べたい40代以上の会社員
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このページのデータは2013年12月6日現在のものです。