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ニューオープン・レビュー

楽記(ラッキ) (外苑前/広東料理&ワインバー)
楽記(ラッキ)

(外苑前/広東料理&ワインバー)

2013/7/30オープン

本場よりも“ホンモノ” 「焼味」とワインのマリアージュを堪能

炭火釜焼きアヒル

美しい飴色に輝く「炭火釜焼きアヒル」(半羽4000円)は「焼味」で一番人気。パイナップルと梅のソースを添えて

 キラー通りから少し入った場所に佇む一軒家。扉を開けると、厨房の前には香港の路地を彷彿させるアヒル、鴨、豚肉などが吊り下げられている。はやる気持ちを抑えながら席に着き、どんな「焼味」とワインがいいかと思いを巡らせる…。新しいスタイルのワインバー『楽記』は、ワイン界の巨匠・勝山晋作氏と、香港を知り尽くした写真家・茶人の菊地和男氏が組んだ最強の一軒。連日の盛況ぶりが早くも話題となっている。


本日のお野菜本日のお野菜。この日は「水連菜と干し海老の炒め物」。シャキシャキと歯ごたえのいい水連菜に干し海老の旨みが絡む

 建物の老朽化により、今年1月に幕を閉じた『グレープ・ガンボ』。次なる場所を探すなかで、幾つもの出会いやタイミングが重なった。香港グルメのひとつ、アヒルや鴨などをローストした「焼味(シュウメイ)」は、現地ではお茶とともに食べる。「もっとおいしいワインがあるのに…」と、勝山氏と菊地氏の他愛もない、だが真剣な雑談がこの店を生むきっかけとなった。さらに『福臨門酒家』や『ヘイフンテラス』といった名店で腕を振るってきた名田シェフたちの参画によって、「焼味」をメインとした広東料理を楽しむワインバーという、かつてないお店が生まれた。堅苦しさや気負いはなく、純粋で真剣な“大人の遊び”が形になったのだ。


名田シェフ数々の名店で研鑽を積んだ名田シェフ。真摯な姿勢とこだわりが生み出す「焼味」は、シェフの存在なしには成立しない

 「焼味」は、アヒル・豚バラ肉・豚ほほ肉・ハト・チャーシューなどを用意。日によって、甲イカやタコから、コブクロ、ギアラ、ガツまでバラエティー豊か。これらを現地から取り寄せた巨大な釜で炭焼きにする。実は、炭焼きは高度な技を要し、残念ながら現地でもガスを使う店が多くなったのだとか。それでも、炭にこだわった名田シェフ。釜の下部で直火焼に、上部では空気の対流による蒸し焼きになることで、外はパリッと、中はジューシーでしっとりした食感に仕上がる。また、アヒルなら前々日から仕込みを始め、約40分かけて焼き上げるなど、手間は惜しまない。ほかにも、三重県・尾鷲市直送の魚介を用いた「本日の魚の蒸し物」から、「ハムユイ入りチャーハン」まで、どれも本場を越える味と絶賛されている。


 ワインは、「ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)」と呼ばれる旨みの強いタイプが中心で、フランス、イタリアを中心に約60種を揃える。スタッフは『グレープ・ガンボ』時代からの百戦錬磨たち、ここはすべてニュアンスでオーダーしよう。「もっと軽いのを」「やさしい味わいで」などで大丈夫。前回頼んだワインと比べてのオーダーを伝えられれば、なおよし。会話のキャッチボールも、ワインをおいしくする要素のひとつだと気付かされる。おいしいワインと広東料理で好きなように過ごす、まさに大人のための一軒が誕生した。

店内

2階フロアは白と茶でシックにまとめられた開放感のある空間。ゆったりと過ごしたくなる空気が漂っている。時間を忘れて舌鼓を打ちたい

 
Data
楽記(ラッキ)
住所: 渋谷区神宮前3-7-4
電話番号: 03-3470-0289

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2013年9月30日現在のものです。

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