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ニューオープン・レビュー

Le verre vole a Tokyo(目黒/ワインビストロ)
Le verre vole a Tokyo
(目黒/ワインビストロ)

2012/11/5オープン

パリの空気感そのまま 自然派ワインを堪能できるビストロ

沖縄の豚を使ったフレッシュな味わいの「ブーダン・ノワール」1500円。外はカリッと、中はふわっとした食感も楽しい。コート・デュ・ローヌやスパイシーなガメイと合わせて

“ヴァン・ナチュール”とは自然派ワインのこと。この言葉に敏感な人たちが心待ちにしていたお店が11月、東京に上陸した。パリ10区に本店を構えるビストロ『le verre vole(ル・ヴェール・ヴォレ)』の東京店を任されたのは、本店で腕を振るっていた宮内氏。専門学校でフレンチを学び、ホテル勤務を経て渡仏、本店のキッチンで約4年働き、オーナーのシリル氏から絶大な信頼を得ていた。そろそろ自分の店を、とシリル氏に帰国の意を伝えたところ、「それなら」と東京店の話が浮上。今まで築いてきた関係をそのまま生かし、本店と時差を感じさせない一軒としてオープンした。


デザートの塩キャラメルソースとキャラメリゼしたアーモンドを添えた「新潟産コシヒカリのリ・オレ」750円も人気。本場ではイタリア米を使うが、コシヒカリでもっちり感を出す

最寄りの目黒駅から徒歩で10分強。それでも、わざわざ訪れる人が多いこの店の魅力は、何と言っても本店と変わらない完成度の高さ。「本店はこぢんまりとした小さなビストロで、いい意味で“雑さ”のある自然体のお店。ここも徐々にそうなったらいいですね」と宮内氏。パリ在住の日本人デザイナーにより、外観はキーカラーの紫を使い、店内はパリにあるエピスリー(食品店)同様に赤を基調に仕上げた。壁には値段の書かれたワインボトルがずらりと並ぶ。一目で分かるこのスタイルは、今ではフランス、日本でも取り入れているお店が多いが、実は発祥はこの店なのだとか。


本店と同じワインと料理に、国産食材ならではのメニューをプラス。「本店と同じ雰囲気で自然派ワインを楽しんでください」と宮内氏(左)と中川シェフ

150種以上を揃える自然派ワインは9割がフランスで、なかにはイタリア、ギリシャのものも並ぶ。亜硫酸を限りなく抑えた自然に近い状態のワインなので、フレッシュでストレスなく飲めるのが特徴。それだけに生産には苦労や工夫もつきものなので、生産者の個性がよりはっきりと出るそうだ。フランスでは畑仕事も体験した宮内氏にとって、生産者の顔が見えるワインにこだわるのはごく当たり前のことだったのかもしれない。


黒板に連なる手書きのメニューは、本店の料理を忠実に再現したものが基本。旬の素材を用い、その良さを生かすためにも敢えて手を加えすぎない。定番の「ブーダン・ノワール」など以外は3、4日で替わるが、なかには「カスレ」のように、本店にはなくても東京店で人気になり定番化したものもある。また、国産食材も多く使うので、本店とはまた違う驚きも楽しめる。例えば、「白子と舞茸のフリット」。一瞬、天ぷらを思い浮かべてしまうが、スペインの七味やバニュルスのワインビネガーを使うことで、しっかりとフレンチに仕上がっている。「揺るぎないコンセプトがあるので崩さず、パリをそのままもってくることに努めています」と語る宮内氏。自然派ワインのファンのみならず、本物を発信するお店の誕生に、食通たちの注目が集まっている。

本店と同じワインと料理に、国産食材ならではのメニューをプラス。「本店と同じ雰囲気で自然派ワインを楽しんでください」と宮内氏(左)と中川シェフ

 
Data
Le verre vole a Tokyo(ル ヴェール ヴォレ ア トーキョー)
電話番号: 03-3713-7505
住所: 目黒区目黒4-10-7

撮影:横川雄  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2013年2月28日現在のものです。

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