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ニューオープン・レビュー

和処 きてら (麻布十番/日本料理)
和処 きてら
(麻布十番/日本料理)

2011/11/15オープン

和歌山素材のおいしさを伝える日本料理店

その日に獲れたものが直送される、日替わりの「お造り」。和歌山に行かずとも、味の違いを存分に堪能できる

太平洋に面し、海と山に囲まれた和歌山県は食材の宝庫。紀州の梅、有田みかん、釜揚げしらす、高級魚のクエ…。全国的によく知られている食材がありつつも、実は首都圏にはなかなか流通していない。県内や関西地方で主に消費されることもあり、関東への流通が発達していないのだとか。せっかくの和歌山素材のおいしさを東京にも伝えたい、届けたいという思いから『和処 きてら』が誕生した。


お昼の御膳「味楽二段弁当」2000円は、いろいろな素材を味わえ、見た目の華やかさもあり女性に人気。食にこだわる近隣のお客さんも多く、ゆっくりと楽しむ人が多い

運営会社は和歌山の石油関連の会社で、事業多角化の一部として昨年6月から農業を始めた。収穫された農作物を料理に使えないかということがそもそものきっかけだという。もちろん、まだお店で必要とするだけの量を生産できていないので、和歌山食材のほとんどは独自のルートで取り寄せている。厨房を任されたのは、ホテルや料亭など数々の名店で研鑽を積んできた名地料理長。2年前に和歌山を訪れ、四季折々の食材の豊かさやおいしさに驚かされたという。「旬の時期も短いし、築地になかったものも多い。同じ素材でも味が全く違う」ので、熟練の技をもってしても毎回、試行錯誤を繰り返さなくてはならないのだとか。また、この店の料理は郷土料理ではない。あくまでも名店仕込みの日本料理で、素材に和歌山のものを多く用いるというスタンス。日本料理の基本をしっかりと押さえた上で、素材が呼び寄せる方向へとアイデアを盛り込んでいく。


「和歌山食材ということを特に意識せず、食べて初めておいしさを知ってもらえればいい。驚きと感動を伝えたいですね」と名地料理長。名だたる食通を唸らせてきた料理長の腕で、食材の魅力がどう引き出されるのかも楽しみだ

料理に合わせる日本酒も和歌山のものを多く揃えている。『名手酒造』の「黒牛」、「野路の菊」、『高垣酒造』の「喜楽里」などが並ぶ。また、日本料理といえば相性のいい日本ワインも用意。かつて山梨のワイナリーに勤めいていたという支配人の増田氏が太鼓判を押すものが揃っている。アルコールが苦手な人には、有田みかん農家が栽培した高級みかんを使ったジュース「味皇」もおすすめだ。


麻布十番という食通の多い街に敢えて店を構えたのも、「和歌山の良さを広めたい」という一心から。「近い将来、週末に店頭で朝市を開く予定です」と支配人。アンテナショップとしての役割を担いながら、課題となっている流通を切り開いてくれる、頼もしいお店になりそうだ。

木造りのカウンター、その奥にはテーブル席が広がるしっとり落ち着いた空間。レジ横では「角長醤油」や「金山寺みそ」などの名産品も販売している

 
Data
和処 きてら (ワドコロ キテラ)
電話番号: 03-6809-4867
住所: 港区麻布十番3-6-9 十番Mビル1F

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2012年2月29日現在のものです。

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