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ニューオープン・レビュー

ROZZO SICILIA(白金高輪/シチリア料理)
ROZZO SICILIA
(白金高輪/シチリア料理)

2011/9/10オープン

本格的なシチリア料理とワインで気軽なひとときを

ナス、タマネギ、セロリなどをトマトペースト、赤ワインで煮込んだ、シチリア料理の定番「茄子のカポナータ」900円。よく知られているカポナータとは見た目が違うので驚くが、これが本場流

“ロッツォ”とは“荒削り”という意味だが、決して荒削りな料理を出すお店ではない。「毎日全力で、荒削りでいいから精一杯頑張る」というお店の意志を込めたというが、謙遜にしか聞こえない。シェフの中村氏、サービス・ソムリエの阿部氏は、日本のシチリア料理店の先駆者『トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ』の出身なのだ。しかも、2人の出会いは11年前。同じ店で共に腕を磨き、別の場所でそれぞれスペシャリストとして成長する中で、一緒に店を造ろうという思いを抱き、数年かけてオープンに至ったという。


ヒヨコ豆をペーストにして皿の裏に貼り付け揚げた「パレルモ名物 ヒヨコ豆のパネッレ」600円。異文化の影響を受けたシチリアらしい一品。アツアツをいただこう

高級住宅街のイメージが強い白金だが、お店があるのは下町の雰囲気を色濃く残す四の橋商店街近く。「もともとこの辺りに住んでいて、気取りがなくリアリティを感じる商店街を気に入っていた」という阿部氏。物件が空くまで待ち続け、縁あってこの場所にオープンできた。周辺には、食通が通う店も多い。「2軒目使いできるお店がなかったので、うちがそうなれれば」と、気軽にかしこまらずに立ち寄れるお店を目指している。だから、あえてトラットリア、リストランテとは付けていない。


あうんの呼吸が頼もしい中村氏と阿部氏。お互いの信頼関係の深さもこの店の強みだ。「ワインと合う料理が多いので、ぜひ一緒に楽しんでください」

しかしながら、料理は本格的。シチリア料理の特徴である、魚介や野菜をふんだんに使っている。酸味、塩味、甘みのバランスが独特で、ちょっとどこか欠けているところがいいのだとか。シチリアで3年間の修業を積んだ中村シェフは、丁寧な仕事と繊細なセンスを駆使する。仕込みに時間がかかるため、ランチ営業はなくとも厨房にいる時間は長い。もちろん、素材にこだわり、ちょっと高くても確かな品質の野菜や、前店から付き合いがある三崎のマグロ問屋から仕入れている。それらをリーズナブルな価格で提供してくれるのだから、文句なしだ。さらに、シチリア料理にはシチリアワインをと、60~70種を揃える。果実酒も豊富で、さまざまなフルーツのお酒がカウンターを彩る。忘れてはならないのが南イタリアのお酒「リモンチェッロ」。本場のままでは舌に鋭いので試行錯誤を重ね、飲みやすい口当たりになっている。


店内はオープンキッチンのカウンター席、後ろにはスタンディング用カウンター、奥にはテーブル席と、それぞれに使い勝手がいい。空間をゆったりと使っているので、満席でも圧迫感がなく、つい長居してしまいそう。すでに連日満席状態だが、待つことを楽しめるお客さんが多く、スタンディングでさえ和やかな空気が漂う。その証拠は、壁に貼られたランチョンマットの走り書き。お店が醸し出す雰囲気と、それに惹かれたお客さんの相乗効果で、日に日に魅力的な一軒へと成長している。

大きな窓に惹き付けられる人も多い。店内が満席でもスタンディングスペースでワインを飲みながらゆっくりと待とう。隣のお客さんといつの間にか仲良くなる人も多いのだとか

 
Data
ROZZO SICILIA (ロッツォ シチリア)
電話番号: 03-5447-1955
住所: 港区白金1-1-12 内野マンション1F

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2011年10月31日現在のものです。

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