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ニューオープン・レビュー

雲林坊(九段下/担担麺、麻婆豆腐)
雲林坊
(九段下/担担麺、麻婆豆腐)

2011/5/2オープン

本場の味そのまま 辛さと刺激がクセになる味わい

ネギとモヤシが彩りと風味を添える「汁あり担担麺」800円。辛味は強いが、底にある胡麻ペーストがやわらげてくれるので、どんどんと食べ進む。麺がなくなったらご飯にかけても美味

目白通りから1本入ったところに登場した担担麺と麻婆豆腐の専門店『雲林坊』は、四川料理の名店『神田雲林』の2号店。コースがメインでちょっとエレガントな本店とはがらりと変わって、カウンターのみのカジュアルなお店だ。


花椒の刺激が旨みのひとつ「麻婆豆腐」。甘み、塩味、辛味の絶妙なバランスの上に成り立つ味わい。自信のある人はプラス100円で「辛みと痺れ」を追加できる

だが、カジュアルなのは業態だけで、味は本店とほぼ変わらない。素材にこだわり、中国料理の伝統を重んじながらもシェフならではのアイデアを盛り込んだ料理を提供する本店同様、料理に対する真摯な姿勢がうかがえる。看板メニューの「汁あり担担麺」は、老鶏からダシをとり、ホタテの干し貝柱を加えじっくりと煮込んで旨みを引き出したスープをベースに、自家製ラー油や芝麻醤、花椒で香りと風味、刺激をプラスする。ふわっと広がる香りのあとに、舌にたどり着く花椒特有のシビレ。異なる種類の辛さによって複雑な味わいになるかと思いきや、ベースの味がしっかりしているので、際立つ個性がひとつにきちんとまとまっている。もう1つのメイン「麻婆豆腐」はよりストレートな辛さが特徴。大きめにカットされた豆腐と粗挽き豚肉の甘み、葉ニンニクのシャキシャキした食感を楽しめ、思わずご飯がほしくなってしまう。どちらも本店でも人気のメニューで「本場の味を伝えたい」という店長の思いそのまま、現地で食べた味を再現しているのだ。


オーナーシェフの成毛氏と15年来ともに働き、今回この店を任された杵淵店長。「九段下は乗り換え利用の多い駅だそう。乗り換えで利用したときや、近くを通りかかった時にふと足が向かうようなお店でありたいですね」と語る

また、「塩タンメン」は四川料理の辛さが苦手な人でも大丈夫なようにという思いからメニューに加わった。さらに、通常のライスのほかに「ライスボール」3個100円もある。辛さに誘われてご飯が食べたくなった時に、ちょうどレンゲにのるぐらいのサイズで食べやすくと、女性客にうれしい配慮もされている。担担麺の器の色合いの美しさや、麻婆豆腐用のレンゲを用意するなど、細部にまで手を抜かない。


オープン間もないが、すでに行列ができるほどの盛況ぶり。スープが売り切れて予定より早く店じまいしてしまう日もあるのだとか。それでも、予約をしないと食べられない『雲林』のおいしさを、この店ならもっと気軽に味わえるのはうれしいかぎり。舌が覚えてヤミツキになり、ふらっと立ち寄りたくなる人が続出しているようだ。

厨房を囲む11席のカウンターは重厚な一枚板テーブル。壁には素材へのこだわりが明記されているので、つい読み込んでしまう

 
Data
雲林坊(ユウリンボウ)
電話番号: 03-6272-3613
住所: 千代田区九段北1-5-5 東建ニューハイツ九段104

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2011年6月30日現在のものです。

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