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ニューオープン・レビュー

SouRire(中目黒/フレンチ)
SouRire
(中目黒/フレンチ)

2011/4/9オープン

思わずこぼれる“微笑み”がおいしさの象徴

濃厚な肉の旨みが詰まったパテをジュレでやわらかにまとめた「ねっとり仕上げたお肉のパテと春野菜、茸のコンソメジュレを添えて」。岩塩とケッパーが全体を引き締める

言わずと知れたフレンチの名店『アンフォール』で腕を振るっていた湯澤貴博シェフ。シェフの料理を求める声が高まるなか、満を持して自身の店『SouRiRe』をオープンさせた。場所は中目黒と代官山の間、西郷山公園や大使館も近くにある閑静な場所で、実は本格フレンチが少ないエリアでもある。もともと中目黒が好きだったシェフが、商業地と高級住宅地の狭間にある興味深い立地ということもあり、この物件に即決したのだ。


「和歌山産アユ100%のテリーヌ、メロンと胡瓜、清流を泳ぐイメージで」。アユと相性のいいウリ科の野菜を組合せ、塩味と甘みのバランスを整えた爽やかな逸品

ランチ・ディナーともに、プリフィクスとおまかせの2コースがメイン。どちらかといえばプリフィクスコースは定番料理で構成されているので、初回はプリフィクスコースを味わって、シェフの味を堪能したなら次はおまかせコースというのがおすすめ。おいしさはもちろん安全性を重視した素材選びを大切にしているので、当然ながらその時々の仕入れや旬によって、料理の内容は不定期に変わるそう。その日の素材によってシェフのアイデアがパッと花開き、新しいひと皿を楽しませてくれる。また、「ひと皿で完成している料理を心がけています。彩りや華やかさだけを添えるものはいらなくて、味わいに意味があるものだけを盛り込みたいです」と語るシェフ。とはいえ、見た目にも十分に美しく、サーブされたときに「うわっ」と笑顔がこぼれるのは間違いない。


数々の名店で経験を積んだ湯澤シェフ。「店とお客さんのコミュニケーションは大切。おいしいものを食べて楽しく幸せな気分で帰って欲しいですね」。幸せの連鎖の一部としてシェフの料理が存在している

店内は黒を基調にしたシックな印象だが、「冷たい感じにはしたくなかった」というように、白い壁や天井に昼は陽光が、夜はダウンライトが温かみを添える。オープンキッチンになっているので、カウンター席に座れば料理にいそしむシェフまでの距離の近さに驚いてしまうほど。「いつ行ってもおいしいものが食べられる店、良心的なお店でありたい」。今までの経験に裏打ちされた迷いのない確かな料理、でも決して押し付けがましくない料理は、訪れる人の期待値の高さをも軽々と飛び越えてしまいそうだ。オープン2ヵ月ですでにこの店の虜になった常連客も多く、中目黒のフレンチ難民にはうれしい貴重な一軒となっている。


黒を基調にしたシックな店内は、白い壁にダウンライトが映え温かみのある空間に。テーブル席、カウンターともに席間がゆったり取られ、居心地のよさは格別

 
Data
SouRire(スゥリル)
電話番号: 03-5784-2036
住所: 目黒区青葉台1-15-2 AK-3ビルディング2F

撮影:林洋輔  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2011年6月30日現在のものです。

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