早い、旨い、安い三拍子揃った“焼きスパゲッチ”

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ニューオープン・レビュー

焼きスパゲッチ　ミスターハングリー（霞が関/焼きスパゲッチ）

2009/4/10オープン

早い、旨い、安い三拍子揃った“焼きスパゲッチ”

後を引くケチャップの甘さに何度も口に麺を運んでしまい、量が多いにも関わらず女性でもいつの間にか完食できてしまう「ナポリタン」は、リピート率も一番

官庁街の中心部、霞が関に建つ高層ビルのパイオニア、霞が関ビル。このビル内で、さまざまなスタイルのグルメが楽しめる『霞ダイニング』に新たに18店が加わり、2009年4月にスケールアップオープンした。その中のひとつが、昔懐かしい味わいの「ナポリタン」をはじめ、9種類の“焼きスパゲッチ”を490円という格安な値段で楽しめる『ミスターハングリー』だ。

レモン汁、パセリを加えた手作りのニンニクバターの香りとコクのある味に、香ばしい醤油が食欲をそそる「きのこ醤油バター」

「ワンコインでおつりがきて、おいしければなおさら嬉しいでしょ。それがオーナーの心意気なんです」、と話してくれるのは、店長の横山氏。“焼きスパゲッチ”に使用する麺は、2.2ｍｍの極太麺。程よい食感に仕上げられた麺は、濃厚な味わいのケチャップやバターにうまく絡むだけでなく、口に入れた時のボリューム感も考えてのこと。調味料では、酸味より甘みの強い特製のケチャップを。スパゲティを焼く時には、水分を一気に飛ばし香ばしさを出すため、熱効率の高いオールチタンのフライパン使い、中華用の強い火力で素早く仕上げるなど、さまざまな工夫がなされている。麺の量も、男性でも満腹になる300ｇというポーションで、食べ応えも十分だ。

店に入ると大きな声でスタッフが迎えてくれるのが気持ちがいい。笑顔あふれるスタッフと話しているとまるで友達の家に来ているかのような感覚に

一番人気は、やはり「ナポリタン」。一口いただくと、麺に絡む甘酸っぱいケチャップが口いっぱいに広がり、歯ごたえのある大ぶりのベーコンやピーマン、マッシュルームがアクセントになる。30代以上ならこの味に、喫茶店もしくは母の手作りで食べたナポリタンを思い出すに違いない。その懐かしさを感じるひと皿以外にも、大葉にタラコ、刻みのりなどがふんだんに入った「タラコ」は女性に、「辛味噌の焼きスパゲッチ」といった、新しい試みで作る月替りの「今月の焼きスパゲッチ」は、常連さんに好評を得ている。また、テイクアウトも充実しており、毎朝店頭に並ぶ作りたてのサンドイッチやバーガー、サラダは50種以上。パンからはみ出すほどの具材に加え、180円～というリーズナブルなのが嬉しい。

店内は10人がけの木製テーブルを中心に、壁側や奥にはアルミふちのテーブルが置かれたオープンキッチンの造り。ドアはいつも開けられており、ふらっと立ち寄れる気軽な雰囲気が漂う。オーダーしてからテーブルに届くまでは、カップラーメンを待つより早く、そして旨く安い。オフィス街に働く忙しい人々にとって、欠かせない一軒になるお店だ。