日本の「食」文化を大切にしたい。
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日本の食文化を守る!クロマグロの養殖推進で『近畿大学』の新たな取り組み
『近畿大学』が世界初の完全養殖クロマグロ「近大マグロ」を誕生させたのが2002年。以後、この「近大マグロ」を始め、『近畿大学水産研究所』において“安心・安全、そしておいしい養殖魚”の生産、認知、そして消費拡大に努めています。昨年には大阪・東京で、実際に味わうことができる直営店をオープン。どちらの店舗も、予約が取れないほどの人気ぶりです。
そして、このたび、『近畿大学』と『豊田通商株式会社』がパートナーシップを結び、クロマグロの人口種苗の生産事業や海外での事業化にも本格的に進出することになりました。
今まで『近畿大学』が担っていた、受精卵を孵化させ、稚魚を育成するという文野に新規参入、新会社『株式会社ツナドリーム五島種苗センター』を設立し、世界唯一の技術を伝承していきます。
具体的には、『株式会社ツナドリーム五島種苗センター』で孵化させた卵を陸上水槽で飼育し、体長5センチほどの稚魚に成長させ、次に、海上の生簀で中間育成、体調30センチの「ヨコワ」(幼魚)となったところで養殖場に出荷します。
この背景には、世界的な天然資源の保護に関する動きによって、クロマグロの漁獲規制が強化されている事実があります。つまり、天然のクロマグロは今よりさらに希少になり、価格が高騰することが想定されるのです。
『近畿大学』と『豊田通商株式会社』の新たな取り組みにより、『近大マグロ』の量産化を推進。いずれは、海外への輸出も目指しているそうです。
「でも、養殖マグロって本当においしいの?」
と思っている方はまだまだいらっしゃるはず。
そこで、この日は、天然マグロと近大マグロの食べ比べが行われました。
なんと、日本を代表する名店『銀座 久兵衛』二代目・今田氏による握りで食べ比べという贅沢さ!
一切の無駄のない、流れるような手捌きで握られるマグロ。
グルメレポーターの阿藤快さんが、まずは食べ比べ。
多くの美食を食べてきた阿藤さんは「近大マグロの方が味がしっかりしている。天然の方がゆるく感じるなあ」と驚いていました。
名匠・今田氏も満足の表情。
実際に、見た目では違いが全く分かりません。
食べてみても、ほとんど違いが分かりませんでした。
こちらが『近大マグロ』
そして、青森・大間の天然マグロ。
阿藤さんもおっしゃっていましたが、むしろ、以前よりもずっとおいしく感じられました。
もちろん、今田氏の腕もありますが、それほど『近大マグロ』の質が向上しているのでしょう。
失われつつあった日本の食文化のひとつに明るい兆し。
これからも、変わることなくおいしいマグロをいただけるようになるといいですね。
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