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ニューオープン・レビュー

REFECTOIRE (原宿/パン、サンドイッチ食堂)
REFECTOIRE
(原宿/パン、サンドイッチ食堂)

2012/11/22オープン

本格フレンチの要素が詰まった気軽なサンドイッチ食堂

「タルティーヌ ローストビーフ フルムダンベールのソース」840円。噛むごとに味が深まるライ麦のバンズとそれぞれの素材の一体感が新しい

パン屋のレベルが高いと評判の京都。その京都を代表するブーランジェリー『ル・プチメック』の新業態が、原宿に誕生した。場所は明治通り沿いにできた『TAKEO KIKUCHI』ビルの3階。大きな看板はなく、ビル横の入り口上にさりげなく店名を掲げただけ。 この店は“レフェクトワール”という店名の意味そのまま、『ル・プチメック』流の”食堂”。3階に上がり、カウンターでオーダーと会計を済ませ、客席で待ち、食後はセルフで片付けるという、まさに学食のようなシステムになっている。


濃厚なソースがブリオッシュ生地とよく合う「鹿肉のハンバーガー」840円。噛んだときのサクッというバンズの歯応えとパティの重厚感も楽しみのひとつ

“食堂”とはいえ、当然ながらメインはパン。オーナーシェフの西山氏がかねてから作りたかったお店ということで、今までにない斬新さと柔軟さが魅力だ。メニューに並ぶサンドイッチは10種以上あり、試行錯誤しながら増減を繰り返しているという。見た目にも華やかなオープンサンド「タルティーヌ」だけでも3種。「タルティーヌ ローストビーフ フルムダンベールのソース」は、パンの上に厨房で焼き上げたローストビーフ、ブルーチーズソース、たっぷりの野菜をオン。ジューシーな肉の旨みとシャキシャキの葉野菜をまとめる芳醇なチーズのソース、香ばしいクルミで構成され、完成度の高さはサンドイッチというよりフレンチのひと皿のよう。それもそのはず、西山シェフはフレンチの出身なのだ。また、「クロック・ムッシュ」や「クロック・マダム」、一番人気の「鹿肉のハンバーガー」にいたるまで、パンはそれぞれに種類や配合を変えているという。「『ル・プチメック』のパンは長時間発酵で引きが強いのが特徴。サンドイッチにそのまま使うと具材とバラバラになってしまうので、歯切れのいいように仕上げています」と津田店長は語る。


明治通りを見下せるカウンター席。休日にはブランチとして「クロック・ムッシュ」と「カフェオレ」でゆったりと過ごしてもいい

ほかにもスープ、サラダ、デザートまで用意しているが、スープは鶏ガラでダシを取るところからスタートするなど、どれも厨房でイチから作るというこだわりよう。目まぐるしい忙しさのなかで、キビキビと働くスタッフも印象的だ。西山氏が食べたいと思ったものをメニューに並べ、みんなで丁寧に再現、お客さんにおいしいものを届けたいという思いが伝わってくる。本格フレンチがベースなのに、リーズナブルな価格なので、気軽にサンドイッチとコーヒーだけでもいいし、スープからデザートまでコースのように仕立てて楽しむのもおすすめ。また、テイクアウトの要望にも応えて、ヴィエノワズリーやバゲットサンドの販売も始めた。これからもどんどんと新しい発想やアイデアで変化していくだろう“食堂”。西山シェフの新しい挑戦から今後も目が離せない。


店内の中央にある12人がけの大きなテーブルはフランスの学食のよう。アメリカから買ってきたという水のタンクなど、西山氏の細かなこだわりが散りばめられている

 
Data
REFECTOIRE(レフェクトワール)
住所: 渋谷区神宮前6-25-10 タケオキクチビル3F
電話番号: 03-3797-3722

撮影:山村佳人  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2012年12月26日現在のものです。

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