今、行くならこのお店
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ニューオープン・レビュー
(麻布台/イタリアン)
2010/5/24オープン
こだわりのイタリアンとワインを普段着感覚で
「シェフおすすめ前菜の盛り合わせ」は、季節の食材で見た目にも美しい! 写真は季節のフルーツと魚介のマリネ、夏野菜とウニのチーズガレット添え、蝦夷あわびの串焼き肝ソース
飯倉片町交差点から東京タワーへ向かって歩いていくと、外務省飯倉公館の向かいに『affetto』の看板が見える。地下にあるこの店は、シニアソムリエの大渕氏が独立してオープン。大渕氏がイタリア修業時代に撮ったというベネチアの写真が飾られた店内は、席間を広くしてゆっくりできるように考慮。8名まで入れる個室やひとりでもフラッと立ち寄れるようにカウンター席も用意されていて、どんなシーンにも活用できそうだ。
この店の一番のこだわりは食材。野菜は契約農家から届いた産地直送のもの、魚介類は東北や北海道から、パスタはすべて手打ち。これらを調理する料理長は和食の修業を積んできたとあって、和の繊細さがプラスされたイタリアンに仕上がっている。そして、パスタはイタリアで腕を磨いてきた副料理長が、7種類ほどを手作りしている。日本ではあまりお目にかかれない、ギターの弦のような道具の上に生地を乗せて綿棒で伸ばして作る「キタッラ」や、卵を使わないショートパスタ「ストロッツァプレッティ」、ひとつずつ手で作る筒状パスタで表面に溝のある「ガルザネッリ」など、馴染みのない名前のパスタも豊富。しっかりともちもちした食感は、手打ちならでは。このパスタとソースのコラボレーションも見事だ。
料理に合わせるワインは小規模生産者のものを採用。とくに、昔ながらの作り方をしているワイナリーをセレクトし、いい生産者であれば国は関係なく取り入れるというのは、シニアソムリエである大渕氏のこだわり。「イタリア料理に日本のエッセンスを加えた料理を堪能してほしい」と話す。目で舌で楽しめる繊細な料理は、30代~40代の食通な女性に大人気。とはいえ、かしこまった雰囲気ではなく、スタッフもフレンドリーで温かい雰囲気。日常使いもできるイタリアンの誕生だ。
シンプルなインテリアと居心地のよい広さの店内。カウンター席はオープンキッチンになっていて、料理長と会話しながら食事を楽しめる
電話番号: 03-3568-3028
住所: 港区麻布台3-4-12 麻布台ロイヤルプラザB1
このページのデータは2010年7月30日現在のものです。