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奈良の伝統野菜「大和野菜」について学ぶ「知って味わう奈良体験 ~日本人の心の原点 大和野菜を知ろう~」イベントレポート


大和野菜_top_byAYUMI突然ですが、大和野菜ってご存知ですか?
奈良県内で生産されている伝統野菜やこだわり野菜のことで、生産量が少ないため、県外ではなかなか入手しにくいそう。

先日、会員コミュニティー「食べるしあわせクラブ」と奈良県とのコラボによる、大和野菜について学ぶイベントが行われました。
今回は、こちらのイベントの様子をお届けします!

2012年9月3日~14日の間、東京・日本橋で開催された、奈良の魅力を伝えるイベント
「奈良フェア~日本の中心でこの国の源泉“奈良”を味わう~」
大和野菜イベント_座学1_byAYUMI

その中のひとつとして、2012年9月11日(火)に、大和野菜について知るイベント
「知って味わう奈良体験 ~日本人の心の原点 大和野菜を知ろう~」が、
東京・日本橋の奈良県アンテナショップ奈良まほろば館にて開催されました。
この日は、グルメぴあネットワークの会員コミュニティー「食べるしあわせクラブ」会員の、
26名の方にご参加いただきました。

ここで、大和野菜の定義を簡単に説明すると・・・
大和野菜とは、奈良県内で生産されている、奈良の特産品としてアピールできる特徴を持つ野菜のこと。
戦前から奈良県内での生産が確認されており、
地域の歴史や文化を受け継いで作られている18品目(※)の「大和の伝統野菜」と、
栽培や収穫に手間をかけて栄養やおいしさを追求した野菜、奈良県オリジナルの野菜など、
5品目(※)の「大和のこだわり野菜」の2つに分類されています。
(※平成24年4月1日現在)

地域の野菜ブランドというと、「京野菜」や「加賀野菜」が有名ですが、
「まだ認知度が高くない大和野菜の魅力を、より多くの人に知ってもらい、味わってほしい!」
というのが今回のイベントのテーマです!

さて、この日、大和野菜について教えていただく方はこちら!
大和野菜イベント_三浦さん1_byAYUMI

奈良市高樋町で農家レストラン『清澄の里・粟』を営む三浦雅之さん
三浦さんは、妻・陽子さんと共に、大和野菜を中心に、
エアルーム
と呼ばれる海外の伝統野菜など、
なんと、国内外の在来種を年間約100種類以上、栽培・保存しているのだそう!
お店では、畑で採れた野菜をふんだんに使ったお料理が味わえるほか、
三浦さんご自身も大和野菜の第一人者として、その魅力を伝える活動に精力的に取り組んでいます。

清澄の里・粟 オフィシャルサイト


さて、イベントが始まり、三浦さんによる大和野菜のレクチャーがスタート♪
大和野菜イベント_座学2_byAYUMI
柔らかく穏やかな語り口ながらも、知識と経験に裏付けされた、的確でわかりやすい説明。
さすが大和野菜のエキスパート! つい話に引き込まれてしまいました。
この日教えていただいた大和野菜の中から、一部の品種をご紹介しますね♪

▼大和まな
大和野菜イベント_大和まな_byAYUMI
葉は大根葉のような切れ込みがある、大和野菜を代表する葉野菜。
肉質が柔らかく、甘みも豊富なのが特徴。

▼紫とうがらし
大和野菜イベント_紫とうがらし_byAYUMI
見た目の通り、濃い紫色をしたとうがらし。
奈良では、古くから家庭菜園などで栽培されている野菜です。
完熟すると赤く色づき、甘みが出るのだそう。

▼ひもとうがらし
大和野菜イベント_ひもとうがらし_byAYUMI
名前の通り、ひものように細長い、直径5mmほどのとうがらし。
皮が柔らかくて甘みがあり、佃煮や炒め物、煮物といった
家庭料理のほか、フレンチやイタリアンにも使われます。

▼大和丸なす
大和野菜イベント_大和丸なす_byAYUMI
見た目は京都の「賀茂なす」にもよく似ていますね♪
締まった肉質は火を通しても煮くずれしにくく、しっかりとした食感があるのが特徴。


▼大和いも
大和野菜イベント_大和いも_byAYUMI
スーパーや八百屋さんで見かける「大和芋」とは違った風貌です。
肉質が緻密で、とても粘りが強いのが特徴。
この日のお料理に登場する「落とし汁」が作れるのは、
こちらの大和芋を含め、日本では4種類のみとのことです。

これらの野菜のほか、会場には三浦さんが育てた珍しい野菜のディスプレイも!
左は仏様の掌の形に例えて「仏掌(ぶっしょう)いも」といわれるお芋。
右はイタリア原産のズッキーニの仲間だそうです♪
大和野菜イベント_仏掌いも_byAYUMI

この日ご紹介いただいた野菜は、三浦さんが作っている野菜のほんの一部だと思いますが、
こんなにたくさんの種類の野菜を、ほぼ手作業で育てて収穫するのは、
きっと、私たちが想像するよりも、はるかに大変で体力も根気もいることでしょう。

では、三浦さんがこんなにも惹かれる伝統野菜の魅力とは一体何なのでしょうか?
「大和野菜は、育てるのが難しい部分もあるけれど、
それぞれの野菜に個性があり、風味が力強かったりと、素晴らしい点がたくさんあります。

戦後の農業では野菜の品種改良が進み、
一定の品質を保ちながら大量生産しやすくなりましたが、
その反面、野菜の個性も失われていきました。
僕の夢は、かつての農業のあり方や魅力をもう一度見直して、復興させることです。」

と語る、三浦さん。
大和野菜作りにかける熱い思いが伝わってきます。

大和野菜イベント_生産者2_byAYUMI

また、「大和野菜は、家族の野菜」とも言っていた三浦さん。
「なぜ、この野菜を作り続けているんですか?」と地元の農家の人たちに聞くと
「家族が好きだから」「作るのに手間はかかるけど、おいしいから」
といった答えが返ってきたのだそう。

家族の「おいしいね」という笑顔に支えられて
昔からその土地にある野菜を作り続けてきた農家の人たち。
そんな、普通で当たり前の、地域の人々の生活に、
三浦さんは、本来の野菜の姿、食や暮らしの本質を見出されたのかもしれません。
奈良の農家の人たちの素朴な力強さや温かさが伝わってくる、素敵なお話でした。


さて、次はいよいよ大和野菜を使ったお料理の試食タイムです!!
テーブルに大和野菜を使ったお料理がずらりと並び、
会場内には、思わずお腹が鳴りそうな、おいしそうな香りが漂います。
大和野菜イベント_料理集合_byAYUMI
この日の献立をご紹介します♪

▼花ミョウガと大和芋の落とし汁
大和野菜イベント_大和芋の落とし汁_byAYUMI
すり下ろした大和芋を汁に落とし入れると、お団子のように固まります。
つみれ状の大和芋は、もっちりとした舌触りで、柔らかな「すいとん」のよう。
花みょうがの風味もアクセントになっています。


▼大和まなの五色の和え物
大和野菜イベント_大和マナの五色の和え物_byAYUMI
大和まなやニンジン、なすなどの野菜を、酸味を効かせたタレで合えたお料理。
柔らかでシャキシャキとした大和まなの食感と、さっぱりした味わいがおいしい♪


▼大和丸なすの洋風田楽
大和野菜イベント_大和丸なすの洋風田楽_byAYUMI

大和丸なすを甘めの味噌味で仕上げた、ご飯が進みそうな味!
一般的ななすと違って、炒めてもしっかりとした歯ごたえと風味があります。


▼紫とうがらしの醤油漬け
大和野菜イベント_とうがらし醤油漬け_byAYUMI
ピリリとした辛味のなかに甘みも感じられる紫とうがらしは、
加熱することで緑色に変化します。
お酒のおつまみにぴったり! と会場でも評判でした。

▼ひもとうがらしと小しょうがの佃煮
大和野菜イベント_ひもとうがらし佃煮_byAYUMI
柔らかなシシトウのような食感のひもとうがらし。
小しょうがを効かせた甘辛い味付けながら、素材を生かしたやさしい味です。

▼古代米おにぎり
大和野菜イベント_古代米おにぎり_byAYUMI
黒米、赤米、緑米の3色の古代米を混ぜて炊いたご飯は、
プチプチとした食感が混ざり、素朴でホッとするおいしさです。

どれも、野菜の個性と味わいを生かした、シンプルだけれど絶妙な味わいのお料理。
ひと口食べて噛みしめるごとに、身体が「おいしい!」と反応するような感じです。
すべて野菜だけで作られていますが、物足りなさはなく、とても満足感のある味わい。
お料理をいただきながら、これらの野菜が育った畑の風景が見えてくるような気がしました。


そしてなんと!イベント終盤には、奈良の公式マスコットキャラクター「せんとくん」が登場!
大和野菜イベント_せんとくん_byAYUMI

せんとくんのテーマソングとともに現れた瞬間、会場からは歓声が上がり、
貴重なせんとくんの姿をカメラに収めんとする人が続出!
しばし、参加者の皆さんと一緒に記念撮影タイム♪
大和野菜イベント_集合写真1_byAYUMI
皆さんのテンションの高まり具合に、せんとくんの人気のすごさを改めて実感しました!

大和野菜イベント_集合写真3_byAYUMI

参加者の皆さんも、大和野菜について意識や関心の高い方が多く、
イベント終了後もなかなかお話が尽きず、三浦さんご夫妻と語り合う様子が見られました。

今回、初めて大和野菜をいただきましたが、とてもおいしかったです!!
素材の食感や風味が生きた味付けや、火の通し加減などからも
素材を知り尽くしている三浦さんご夫婦の思いが伝わってきました。

大和野菜についての情報は、こちらのサイトでも見ることができます。
大和野菜オフィシャルサイト

また、大和野菜や奈良の特産品は『奈良まほろば館』1階ショップでも販売していますので、
日本橋を訪れた際は、ぜひ覗いてみては。
毎月、奈良の歴史や文化を紹介するイベントも開催されていますよ♪
奈良まほろば館 オフィシャルサイト


今回のイベントの様子は、「食べるしあわせクラブ」Facebookページでもご紹介しています。
ぜひ、覗いてみてくださいね♪
イベント紹介ページはこちら

イベント時の画像はこちら


【イベントに参加された方のブログもご紹介!】

イベントに参加された皆さんのブログでも、レポートを紹介いただいています!(順次更新中)
皆さん、素敵な記事をありがとうございます。


きものサロン主宰(フードアナリスト)佐保田香織の美食の現場&着道楽♪
http://ameblo.jp/kimonolove/entry-11352727480.html

Cafe 池袋日和
http://ameblo.jp/lm142827/entry-11354199000.html

コダワリの女のひとりごと
http://blog.goo.ne.jp/fuekitty/e/65d3ae150be47b895d951bd7d796f4ff

あるBookwormのつれづれ生活
http://ameblo.jp/bookworm-diary/entry-11352097853.html
http://ameblo.jp/bookworm-diary/entry-11352331836.html
http://ameblo.jp/bookworm-diary/entry-11353164382.html

TWINKLE美・食・幸
http://ameblo.jp/augusta888/

縄文弥生のぼよよん日記
http://ameblo.jp/odamari2424/entry-11352179776.html
   
うつろにぞみる
http://utsuro.blog23.fc2.com/blog-entry-1322.html

For Bread Lovers 2 ~続・FA28号の食べ歩き日記~
http://ameblo.jp/fbl-part2/entry-11352029348.html

verdeの横浜美食ライフ♪♪
http://ameblo.jp/villaverde/entry-11354042487.html

椿の『B級ご当地グルメ保存委員会』
http://ameblo.jp/b-gl-local/entry-11360086409.html

Tomo&Sana GOURMET DIARY
http://tomosana.blog114.fc2.com/blog-entry-1829.html

また、今回のようなイベントのご案内は、グルメぴあネットワーク『食べるしあわせクラブ』の

会員の方にメールマガジンでお知らせしています。
会員登録がまだの方は、ぜひ以下のフォームからご登録くださいね♪
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2012年9月28日更新
新宿ごはん

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