本場の雰囲気を楽しむ神楽坂フレンチの名店 | 美味案内

美味案内へ
神楽坂メイン画像
神楽坂メイン画像
神楽坂 ♯02

本場の雰囲気を楽しむ神楽坂フレンチの名店

東京の“プチ・パリ”とも呼ばれる神楽坂は、フレンチレストランの宝庫。フランス人も認める、本場そのままの雰囲気や料理があふれています。コストパフォーマンスの良さも都内随一!30軒以上もあるといわれるなかから、人気の3店をご紹介しましょう。

>>神楽坂エリアのほかの記事を見る

石畳と和の情緒、それとともに神楽坂の代名詞ともいえるのが「フレンチの街」。もともと日仏学院などのフランス関係施設が集まっていたり、神楽坂に住むフランス人が多かったという背景から、必然的にビストロやブラッスリーなどが点在していました。さらにここ数年の神楽坂人気、ミシュランにも認められた“食通の街”としての評価によって、各地から美食家が集まっています。

まずは、レストラン『ラ・マティエール』へご案内。『コム・ダビチュード』『ランブイエ』などの人気店を経た池田辰之シェフが2006年5月にオープン。黒い板張りの壁、赤い扉とフランス国旗が裏路地にしっくりと馴染んでいるお店です。

【A】La Matiere(ラ・マティエール)

La Matiere(ラ・マティエール)

池田シェフの料理は“難解にしない、わかりやすいフレンチ”。奇をてらうことなく、素材の持ち味を生かしたフレンチが特徴。とはいえ、素材の選び方から、火の通し方、味付けに至るまで、細やかな工夫と職人の技が凝縮されており、口にしたときにその美味しさをじんわりと感じられる。あたたかみのある照明、ゆったりと配されたテーブルなど、肩肘はらずに過ごせる、ゆったりとした空気感も「ビストロが多い街だから、落ち着いたお店にしたかった」というシェフの思いから。ランチ・ディナーともに予約でいっぱいの人気店だが、予約してからの日々を待つのもまた楽しみのひとつ。

>>「La Matiere」への行き方など詳細情報は…

【A】La Matiere(ラ・マティエール)
「塩漬け豚バラ肉の網焼き 白インゲンの煮込み添え」。シンプルに網焼きにした豚バラ肉は、甘みが引き出されている。下は「アオリイカのマリネ ニース風サラダ」。シャキシャキした野菜と、とろける半熟卵に、しっかりした歯応えと隠し味がポイントのアオリイカ。食感の違いも楽しみたい
【A】La Matiere(ラ・マティエール)
【A】La Matiere(ラ・マティエール)

【住所】新宿区神楽坂6-29
【電話番号】03-3260-4778

『ラ・マティエール』をはじめ、本格的でありながらリーズナブルなお店が多い神楽坂。シェフのみなさんは「日常的に使ってほしい」と語ります。

普段使いといえば “ブラッスリー”。フランス語で“大衆居酒屋”、つまり気軽に飲んで食べられるお店のことです。牛込神楽坂付近で予約がとれないと話題の『ブラッスリー・グー』も、その名の通り、アットホームな雰囲気と本格的な料理で人気です。

【B】Brasserie Gus(ブラッスリー・グー)

Brasserie Gus(ブラッスリー・グー)

知らないと見過ごしてしまいそうな場所にある、全20席のこぢんまりとしたブラッスリー。扉を開けると、赤いチェックのクロスに、壁に張られたポスター…まさに居酒屋感覚でくつろげる。「美味しいものをお手頃価格でおなかいっぱい食べてほしい」と笑顔で語るシェフ。そんな嬉しい言葉に違わず、コストパフォーマンスの高さと日本人向けにアレンジしない料理が評判を呼び、通いつめる人が後を絶たない。メニューはランチ・ディナーともにプリフィクスコース。しっかりした味付けとボリュームで、食べ応えも満足度も十分だ。ボルドーやブルゴーニュを中心としたワインとともに堪能しよう。

>>「Brasserie Gus」への行き方など詳細情報は…

【B】Brasserie Gus(ブラッスリー・グー)
3~4時間じっくり煮込んだ深いコクとほろっと崩れる柔らかさの「牛ホホ肉の赤ワイン煮」。下は、ビストロ料理の定番ともいえる「鴨モモ肉のコンフィ 粒マスタードソース」。パリッと香ばしく焼かれた皮とジューシーな肉、たっぷりの季節野菜を濃い目の味付けで。ワインがとまらなくなる逸品だ
【B】Brasserie Gus(ブラッスリー・グー)
【B】Brasserie Gus(ブラッスリー・グー)

【住所】新宿区矢来町82
【電話番号】03-3268-7157

フランスの郷土料理もバラエティー豊か。ドイツ、ベルギー、スペインとの国境にある地方、山や海の近く、気候などによって、さまざまな特徴がはっきり表れています。神楽坂でもブルターニュ、ブルゴーニュ、南仏など郷土色溢れるフレンチを味わえますが、その中でも、ぜひ食べておきたいのが“食の都・リヨン”の料理。『ルグドゥノム ブション リヨネ』は伝統的な“ブション”スタイルにこだわる一軒です。

【C】Lugdunum Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム ブション リヨネ)

Lugdunum Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム ブション リヨネ)

通りに面した大きなガラス窓とその奥に見える螺旋階段。シックな赤を基調とした明るくて上質な雰囲気に行きかう人も思わず足を止めてしまう。店内の調度品はテーブルやイスをはじめ、床のタイルや壁に飾られた楽しい絵皿までフランスから取り寄せたという徹底ぶりだ。オーナーシェフのクリストフ・ポコ氏はリヨン出身で、数々の名店を経て『ル・コルドン・ブルー』で教鞭をとったという経歴の持ち主。確かな実力派シェフが手がけるリヨン料理の特色は内臓や魚料理が多いこと、そして素材の持ち味を活かす料理だということ。ポーション以外はそのままというほど、本場のスタイルに忠実な料理は、食通が多いこの街でも確実に根付いてきている。

>>「Lugdunum Bouchon Lyonnais」への行き方など詳細情報は…

【C】Lugdunum Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム ブション リヨネ)
看板料理のひとつ「リヨン風クネル モリセットゥおばあちゃんスタイル ナンチュアソース」。クネルとは、白身魚を軽くまとめて卵や小麦粉でつないだもの。ザリガニのソースをバターライスにかけて。下は、フランスの春の象徴・ホワイトアスパラを添えた「軽く燻製したサーモンのマリネ ホワイトアスパラガス添え 根セロリのソース」
【C】Lugdunum Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム ブション リヨネ)
【C】Lugdunum Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム ブション リヨネ)

【住所】新宿区神楽坂4-3-7 海老屋ビル1F
【電話番号】03-6426-1201

神楽坂フレンチは年輩のお客さんが多いのもひとつの特徴。ビストロやレストランでフレンチを楽しむおじいちゃん・おばあちゃんをたくさん見かけます。

こんなに多くのお店があるのに、似たようなお店はありません。「フレンチ激戦区と言われますが、お店ごとに個性がハッキリしているので、その時々によって、お客さんがお店を選び分けているようですね」と『ラ・マティエール』の池田シェフが語るように、お客さんがお店や街を育てているといってもいいかもしれません。

幅広い人たちに愛され続ける神楽坂フレンチ、まずは予約して出かけてみましょう。



神楽坂エリアのほかのお店を探す

神楽坂 フレンチリスト

ボリュームたっぷりのプリフィックスコース
白い壁にひときわ鮮やかな赤いテントとフランス国旗が目印。“ざっくばらんに”という意味の店名どおり、気軽にフランス料理が楽しめる。プリフィクスコースをメインに、アラカルトメニューも充実。
【住所】新宿区神楽坂3-1
【電話番号】03-3267-3316
【定休日】日
【営業時間】11:30~15:00(L.O.14:00)、18:00~22:30 ※最終入店21:00
地図・ルート案内はこちら

サンファソン”

ソムリエの手によるオーソドックスなビストロ
フランス人ソムリエのデュラン氏が「自分が毎日食べたい」料理を提供しているビストロ。日本風にアレンジを加えない本格派ばかりで、ワインとの相性は抜群。また確かな舌で選ばれたワインが、手頃な価格で楽しめるのもうれしい。
【住所】新宿区神楽坂2-12
【電話番号】03-5228-6478
【定休日】日
【営業時間】11:30~(L.O.14:00)、18:00~(L.O.21:30)
地図・ルート案内はこちら

ル・クロ・モンマルトル

クラシックな味にこだわり続ける本格派
「リーズナブルな値段で最高の料理を」と称する通り、どのメニューもまさに“食べる芸術品”。シェフが厳選した素材を伝統の技法で丁寧に料理していく。ソース一滴まで残さず味わいたい。
【住所】新宿区神楽坂6-8
【電話番号】03-3267-2120
【定休日】月、第1・3火
【営業時間】11:30~14:30(L.O.13:30)、18:00~22:30(L.O.20:30)
地図・ルート案内はこちら

LA TOURELLE

記念日に利用したいとっておきの一軒
外からは想像もできない天井の高い空間は、丸テーブルをゆったり配置し、グランメゾンさながら。厳選された最高級の食材を和のエッセンスを加えた調理法で新しいフレンチへと進化させている。
【住所】新宿区神楽坂2-11
【電話番号】03-3269-0007
【定休日】土日祝
【営業時間】11:30~(L.O.14:00)、18:00~(L.O.21:30)
地図・ルート案内はこちら

ラリアンス
【H】

LE LOiSiR


大人のための上質なビストロフレンチ
フランス産素材を多く使った料理は、味も力強い本格派。ワインもフランス産40種と豊富な品揃え。黄色みがかったテーブルクロスと壁が、落ち着いた雰囲気を醸し出している。
【住所】新宿区神楽坂3-2 山ノ内ビル1F
【電話番号】03-3266-0633
【定休日】不定休(要問合せ)
【営業時間】11:30~15:30(L.O.14:00)、18:00~24:00(L.O.22:00)

LE LOiSiR

撮影:織田裕徳  取材・文:伊勢嶋暢子(編集部)
このページのデータは2010年04月30日現在のものです。



神楽坂エリアのおすすめ記事
神楽坂
この街のおいしい手土産

「神楽坂」のおいしい手土産

行例のできるお肉屋さんの人気メニュー、神楽坂の「粋」を今に伝える老舗甘味処、ジェラテリアの看板を唯一掲げるショコラの名店など、神楽坂の逸品をご紹介。友人、先輩、上司への手土産はもちろん、神楽坂散策の「お供」としても楽しめるおすすめのひと品をご案内します。

神楽坂 ♯04

神楽坂というと、和食とフレンチばかり注目されますが、実はイタリアンやチャイニーズなど各国のおいしいレストランもたくさん揃っているのです。そこで今回は神楽坂散策にぴったりの「和・仏以外のランチの名店」をピックアップ。歩き回ってお腹がペコペコになったら、早速食べに行きましょう。

神楽坂 ♯04

新春の初詣はどこに行きますか? 明治神宮? 成田山? 川崎大師? 定番スポットも魅力的だけど、実は東京の中心・神楽坂界隈には、ご利益いっぱいの神社が揃っています。しかも、ここは都内屈指の美味エリア。そこで今回は「正月三が日」も営業している、とっておきのお店を紹介します。

神楽坂 ♯03

「一見さんお断り」のお店に行ったことはありますか?「行きたいけど、機会が無いから入れない」という人たちが、ほとんどではないでしょうか。そもそも「一見さんお断り」のお店というのは見た目だけで判断しづらいもの。そこで今回は「一見さんお断り」的なお店にアタック。その結果をレポートしました。

神楽坂 ♯01

細い路地が迷路のように行き交う神楽坂は散策にぴったりの街。通りを歩けば、民家からふと三味線の音が聞こえてきたり、芸者さんとすれ違ったりと、私たちが普段の暮らしで忘れかけている和の文化に思いがけず出会えることも少なくありません。そんな、神楽坂ならではの魅力に触れられる、古民家カフェや日本料理店をご紹介。


神楽坂エリアのほかのお店を探す


新宿ごはん

「美味案内」に掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)は、ジョルダン株式会社の承諾なしに、無断転載することはできません。

Copyright c 2013 Jorudan Co.,Ltd. All Rights Reserved.